- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065239704
作品紹介・あらすじ
普通の家庭に育った千鈴、お嬢様育ちの姫乃、シングルファーザー家庭の菜種。中1に進学する春、3人はそれぞれの親から、「赤ちゃんのときにすり替えられていた。」という衝撃の事実を知らされる。
それぞれの家へホームステイをしながら、3人はそれぞれの思いを抱え、悩み、葛藤する。
ほんとうの家族とは何か、真の愛情とは--。運命に翻弄されながらも、3人は新しい一歩を踏み出していく。
小学上級・中学から
感想・レビュー・書評
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この小説と同じような状況が、うちの子に起こったらどうだろう。
「じつは、悪意ある取り違えで、血はつながっていません」みたいな。
短期間の居心地悪さみたいのはあるかもしれない。
でも、「じゃあ本来の血筋の家に戻そう」は、ならないかな。
DNAがなんだ。大事なのは思いだ。
思いを大切にしないで血を絶対視するから、親子間の残酷な事件が起こるのだと思う。
血にかまけて、感情を蔑ろにするから。
だから、物語の親たちの考えや行動は、仮説として楽しんだ。
仮説を提示されれば、今あることと比べて考えることができる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子供は結末に納得にがいかなかった様ですが、親の立場では同じ様にするだろうなと思いました。
重いテーマなのに軽いタッチでさくさくと読めました。子供向けなんだろうな。映画化したら面白そう。 -
軽い会話がたくさんあって、ずっしりと重いテーマを重くなりすぎず、よく描かれています。
思っていたのとは違う結末だったけど、こういう家族のつながりもいいなと思えた。
ハッピーエンドなのに、泣きたい気持ちになった。
この終わり方、いいなと思いながらもやもやも残る。たぶんいい意味で。
自分の親も含めて、もっと複数の大人の中で育つことって、思春期には大切なことなんだと思う。
ただ、育ての親から13才で自立してしまうってどうだろう?
早すぎる気もするし、そうでもない気もする。
問題提起をされた気がしている。 -
中学入学前の春休みに自身は両親の実の子供ではなく、産院での取り違えが判明した少女3人。ふたりの取り違えはフィクションではよくあるけれど、3人というのはあまり見ない。最終的に、血のつながった家族のもとで暮らすことになるけれど、せつない。この後どうなるんだろうか。
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小学校高学年向け。子どもの気持ちがわかる。
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中学入学を迎えた3人の少女に、実は産まれた時に取り違えられていた、とのショッキングな事実が打ち明けられた。
3家族の大人たちは悩み相談し、3人をそれぞれ血縁関係のある家族と交流させることにした。
こうなる? -
赤ちゃん時代に三人の女の子を取り違えて元の家族に戻す話。フィクションです。
出てくる人がみんないい人で救われた感じがした。
実際はこんなにクリーンではないはず -
中学受験におすすめされていた一冊。13年前産婦人科で赤子のすり替えが起き、3家族がその犠牲に。
13歳の、しかも同級生で知り合いの子が入れ違いに。知り合いの両親が本当の両親だとわかった心境、ホームステイであるべき家族と過ごす時間の描写、最後の和解まで、フィクションとは言え悲しみが多く描かれていた。小5の娘にも読ませて、感想を話し合ってみたいな。 -
こういう結末が現実的なのか、フィクション的なものなのか分からず落ち着かなかった。丁寧に3人の気持ちの変化が描かれているけど、やっぱり悲しいなと思ってしまった。13歳の時の自分が読んだら違う感想を持つかもしれない。