推理大戦

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1121
感想 : 109
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065244562

感想・レビュー・書評

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  • 日本で見つかった聖遺物を巡り世界中の特殊能力をもつ探偵たちが推理バトルを展開する。
    アメリカからはAIを駆使した天才エンジニア、ウクライナからは思考能力を数十倍に加速できるクロック・アップ能力者、日本からは五感が特異的に優れた警察犬パドラー、ブラジルから嘘が見抜けるカルトの神童が参戦。
    どの人物もキャラクターが確立されていて、各人の能力を紹介する逸話だけでも単行本にできそう。
    それぞれが能力を使って推理をしそれを誰かが覆す。では犯人は誰なのか?
    トリックの説明だけではなく、登場人物の個性やユーモアによりとても読みやすく続きが気になってしまう一冊。

  • あとがきの面白さ!!

  • 聖遺物を手に入れるため推理ゲームに参加した探偵達の話。このゲームに参加する探偵達の短編がまずあるんやけど、それがまぁ面白くて。どの探偵も個性的で各探偵毎の小説読ませてほしくなる。そして本編で探偵集合!っていうのがもう楽しい。

  • 記憶を消して、もう一度最初から読みたい本。
    消えなくても、もう一度最初から読みたい本。

    小説でこの構成ができるとは、参りました。
    注釈で笑った本は初めてです。

    エンタメとはどういう事かを熟知してらっしゃる。
    こういうのが読みたかったんです、本当に。

    名探偵それぞれのエピソードが独立した短編の推理小説になっていて、1粒で何度も美味しい本です。
    作者ご本人は映画を見ないと仰っていましたが、アベンジャーズシリーズを観た時と同じ興奮を覚えました。

    今1番続編を希望する作品です。

  • ボグダンのところの読みづらさを乗り越え読了。
    吹雪中のボグダンはこちらが読む流れを止めさせられてしまいます…。

    日本で見つかった聖遺物(かも)の推理争奪戦です。
    各国能力者が参戦。

    ちょっと私には合わなかったです。

  • 探偵が挑む推理ゲーム、とは言ったものの、参加する探偵の個々の能力の説明で約200p。
    キャラがぶつからずに済むも、肝心のゲームに呆気なさを感じた。
    講談社ノベルスではないけど、ぽさが強い作品だった。

  • 飽きずに最後まで読めた。どのキャラも魅力的だった。真相にはたどりつけなかったけど、天才たちの推理を読みながら、あれこれ考えるのが楽しかった。別の作品も読んでみたいと思う。


  • 『推理大戦』
         似鳥 鶏
    日本のある富豪が発見したという世界的にも貴重なその「聖遺物」を手に入れるため、世界中のカトリック正教会は、威信と誇りをかけ「聖遺物争奪」のために行われる、前代未聞の「推理ゲーム」に勝利するため日本に探偵を派遣します
    アメリカ、ウクライナ、日本、ブラジル、ロシア。選ばれた強者たちは、全員が論理という武器だけでなく「特殊能力」を所有する超人的な名探偵ばかり。まさに全員が最強しかし勝者は、たったひとりだけ。真の名探偵もまたひとり。世界最強の名探偵は、誰だ?
    (聖遺物とは聖者の遺体や遺品のことで、今回見つかったのは大変貴重なもの)彼らは単に推理力が優れているだけでなく、それぞれ特殊な能力を持っていて、それを謎解きに活用していくのです。普通のミステリーであれば、彼らが一人でもいれば簡単に事件が解決してしまうのではないかというくらい強力な能力の持ち主たち。しかも、そんな能力者が一同に会して推理合戦を行うという一冊ワクワクしますよね
    『推理大戦』は特殊設定ミステリーですが、本作は「多重解決ミステリー」でもあります。多重解決ミステリーとは、一つの事件に対し複数の人物が推理を行い、それぞれ解答を提示するタイプのミステリーのこと。彼らはコテージで起きた一つの事件に対し、それぞれの推理を繰り広げます。たった一つの事件を一人が推理を披露するたびに、そして他の者がその推理に反証を加えるたびに事件の様相や容疑者がガラリと変わっていきます。 これこそが多重解決物のおもしろさですね特殊設定と多重解決の合わせ技、異能を持つ超人的な探偵たちがその能力を最大限に利用して論理バトルを闘い抜き、いち早く真相にたどり着いた者が勝者となるゲーム。そういった少年マンガ的スタイルをミステリーにうまく転用しています!その分、トリックや叙述的な騙し手法、犯人当て等はやや軽めと感じましたので驚きは少なめですがサクサク気軽に読めると思います
    「推理大戦」あなたは最後の勝者を予想出来るか、いち早く読んで皆様もこの推理バトルに参戦して見てはいかがでしょうか・・

  • 最後の最後で肩透かしを喰らった感じではあるけど概ね面白かった。

  • 各国の名探偵たちが集結し聖遺物を賭けた謎解きゲームを行う話
    兎にも角にも探偵たちのキャラが立っていて楽しい(特にボグダンパートの読み辛さは最高)が、
    いざ本編のゲームパートに突入すると、息を呑む推理対決というよりは地味な超能力バトルといった風で肩透かし
    真相も個人的にはあまり納得のいくものではなく、もったいなさを感じました

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著者プロフィール

1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選しデビュー。「市立高校」シリーズ、「戦力外捜査官」シリーズ、「楓ヶ丘動物園」シリーズなどの人気シリーズの他に『難事件カフェ』『迫りくる自分』『きみのために青く光る』『シャーロック・ホームズの不均衡』『レジまでの推理~本屋さんの名探偵~』『101教室』『彼女の色に届くまで』『100億人のヨリコさん』『名探偵誕生』『叙述トリック短編集』『そこにいるのに』『目を見て話せない』『生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班』などがある。

「2023年 『育休刑事 (諸事情により育休延長中)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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