- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065249703
作品紹介・あらすじ
『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』(秀和システム)が大好評の型破り書店員・新井見枝香による”本屋にまつわる”エッセイ集! 装幀、カバーイラスト、挿絵は寄藤文平!
本は日用品。だから毎日売ってます――。
ときに芥川賞・直木賞よりも売れる「新井賞」の設立者。『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』(秀和システム)も大好評の型破り書店員・新井見枝香による”本屋にまつわる”エッセイ集!
装幀、カバーイラスト、挿絵は寄藤文平!
感想・レビュー・書評
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横書きの文庫本は珍しいですね。
「見た目は大人、頭脳は子供、その名は書店員アライ!」という少しヤンチャっぽい方の本に関わるエッセイです。
手さげ紙袋の話題が出てきました。
気にしたことはなかったけれど、原価が結構するので儲けを圧迫するらしいです。
書店はいつまで、無料で紙袋を提供できるだろうかと心配されていましたが、2022年現在は既に無料ではなくなっちゃいましたね。
先日3冊まとめて本を買って、レジで鞄の奥にあるはずのエコバックをさがしていたら、5000円以上の購入なので手さげ紙袋が無料になると言われ、入れて貰った。
いつもは、本カバーも手さげのビニール袋もいらないと言って、鞄の中に本をはだかで放り込むので断ってもよかった。
なるほど本は何冊かまとまると重いし、多少の雨にぬれても破けないように、本屋の手さげ紙袋は丈夫に作られているのを再確認しました。
「私は本が好き」と思うとき、その中に「本が好きな私が好き」という気持ちも含まれている、という感覚は自分も持っています。
あと「本はあなただけに書かれたわけではないが、あなたが読むのなら、あなたのために書かれているのである。」も同感です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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カリスマ書店員・ストリッパー/新井見枝香インタビュー~“性欲の対象”に憧れて…
https://weekly-jitsuwa.jp/arch...カリスマ書店員・ストリッパー/新井見枝香インタビュー~“性欲の対象”に憧れて…
https://weekly-jitsuwa.jp/archives/52191
【新文化】 - 連載 第68回 - 本屋の新井です
https://www.shinbunka.co.jp/rensai/honyanoarai/honyanoarai68.htm2022/03/14
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以前セブンルールに出て気になっていた書店員・新井見枝香さんの本。
今さらながら購入、読了。
うーーーむ、まあまあという感じだったかなぁ…
「絶対読むべき!」ってところまでは来なかった…というのが正直な感想ですね。
でも、パラパラと気付かされることもありました。
特に『私の「本が好き」という100の気持ちのうちの何%かは、「本が好きな私がすき」という気持ちである』とか、めっちゃ分かるなぁと…(笑)
無自覚的に恥ずかしくて自分の中で黙殺してたこの感情を素直に認められたのは、こんなにも本好きな新井さんが認めてくれたからかと(´∀`)
「新井賞」を含めて気になるオススメ本がいくつか出てきたので、それも読んでみようかなと。
ひとまず…また積読が増えそうだ…(´∀`)
<印象に残った言葉>
・せめて焼き鳥屋のホスピタリティを見習いたい。(P38)
・必ずしも「売れている本=誰にとっても面白い本」ではない。なぜなら本は、基本的に買った後に読むものだからだ。(P87)
・現状維持です(P182)
・それでわかったことといえば、私の「本が好き」という100の気持ちのうちの何%かは、「本が好きな私がすき」という気持ちである、ということだ。だからもう、「純粋に本が好き」幻想とはおサラバしよう。アホらしい。どんな大恋愛にだって打算はあるし、他人の目なくしてなりたい私にはなれない。(P182)
・彼はまだ、電車に乗ってこない。(P183)
気になった作品
・坂の途中の家、角田光代
・Aではない君と、薬丸岳
・暗い夜、星を数えて(震災ルポ)、彩瀬まる
・夜空はいつでも最高密度の青色だ、最果タヒ
<内容(「Amazon」より)>
本は日用品。だから今でも売ってます。オススメです!と言いふらしたい本に出会えると本屋の仕事は楽しいのです。 ときに芥川賞・直木賞よりも売れる「新井賞」を独自に設立した型破り書店員が綴る「本屋の裏側」。その仕事を知れば、本屋を覗き、並んだ本を手に取り、本を買うのがさらに楽しく、愛おしくなる! 文庫になりました。 3年経っても相変わらず 「本屋の新井」です。 本は日用品です。 売れない時代に売れたら、喜びもひとしお。 工夫の成果が見えるのも、売れない時代ならでは。 だから今日も、愛を込めてPOPを書きます。 誰に頼まれていなくても、たとえ1銭も出なくても、 読んでおもしろかった本についてしたためずにはいられないのです、書店員という生き物は。 -
「本屋の新井」、もっと前に読んどく本でした。本屋で働く実体験エッセイ。
ほんと、体力勝負だし、お店はそう儲からないようだし、店も店員さんも本が好きでなければ続かない職場。
でも、本屋の仕事は楽しくて、その「本屋の裏側」を知れば、本屋を覗き、並んだ本を手に取り、本を買うのがさらに楽しく、愛おしくなると・・・。
でも、この新井さんの歌い回しすきですな、なぜか昔の仕事思い出して、短歌に詠みたくなりましたな。 -
新井見枝香(1980年~)氏は、東邦音楽大学中退後、三省堂書店有楽町支店のアルバイト社員を経て、契約社員、正社員となり、池袋本店、営業本部、神保町本店に勤務した後、HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGEを経て、同渋谷支店。三省堂勤務時より、カリスマ書店員として注目を集め、新井氏が個人的に推す本に贈られる「新井賞」を2014~2020年に主催した(同賞は、芥川賞・直木賞発表日の夜に発表され、売上が直木賞受賞作を上回ったこともある)。
本書は、2017年発表の処女エッセイ集『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』に次ぐ2作目であり、2018年に出版、2021年に文庫化された。尚、初出は出版業界の専門誌「新文化」の連載コラムである。
内容は、本や書店における日常をテーマに、新井氏の思いを徒然に綴ったもの。
私は、ノンフィクション物を中心に本をよく読む方であるが、本や読書について書かれた本はやはり好きで、今般偶々新古書店で本書を目にし、手に取った。
一読して、著者の、ネタを見つける鋭い感性、及びそれをキャッチ―な表現にする技術の高さに舌を巻いた。カリスマ書店員として、ヒット作を次々と世に送り出したのもむべなるかなである。
それにしてもである。著者は「はじめに」で次のように書いている。「現役書店員によるコラムは、ネタが尽きることもなく100回以上続いている。その間にたくさんの書店がなくなり、多くの仲間が業界を離れていった。それでも、書くことで何かを変えたいという気持ちは未だに湧いてこない。本屋で働くことに、特別な意味を見出せていないし、無理に続ける気もないのだ。仕事がなくなれば別の仕事を探すまでよ。それは、悲しいことでもかわいそうなことでもない。ちょっと面倒くさいだけの話だ。」 本が好きであること、書店員の仕事が大好きであることは、本書のあちこちから滲み出ているにもかかわらずである。
著者はおそらく、何を売ってもカリスマ店員になるのだろう。しかし、著者が書店員になったことは、本人のみならず、そして、著者が勤める書店のお客さんに限らず、このように本書を楽しめる我々にとってもラッキーなことに違いない。
(2023年5月了) -
まさかの横書き!
自身の日常に絡めてさりげなく紹介される本と書店員としての仕事。あくまでもさりげなく。
文中のイラストや手書きコメントは黒一色なのに味わい深く素敵です。 -
新井さんとは一回だけ仕事でお会いすることがあったが、サバサバした印象の女性でこのエッセイから感じられる人物像に近かった。
そもそも「新文化」という業界紙で読んでいたが改めて読みたくなって購入。
まとめて読んでみると、その文章力(特に構成力)に驚く。とにかくまぁ面白いんだ。いろんな出来事に遭遇してるし、その遭遇したエピソードをうまく文章にしてるし、さらにさりげなく本の宣伝もしてしまうんだからもう脱帽しかない。
しかも、この本には収載されていないが行動力もすごい。そのエピソードを初めて読んだときは呆然としてしまった。
それでいて、意外と女子なところも微笑ましい。エッセイ読んで初めて思ったことだが、彼女が幸せな日々を送れたらいいなと願う。まずあなたな!と言われてしまいそうだけど。 -
寝る前にちょっとずつ読んだ。一つ一つのエッセイが短いのでちょうど良かった。
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書店人でストリッパーという著者に興味津々で読んだけれど、共感できる部分と理解しがたい部分と半々くらいかな。世代違いもあるからそんなもんか。書店員としてはピカイチの働きをしただろうなとも想像できる。この人は自分の人生を楽しんでいるんだろうことも分かる。ただ今後追いかけてまではないかな。
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20220313読了。
20220120にHMV&BOOKS HIBIYA COTTAGEにて購入。