宇宙を統べる方程式 高校数学からの宇宙論入門 (KS物理専門書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065251195

作品紹介・あらすじ

◆竹内薫氏、絶賛!◆
「最低限の数式で、ホンモノの宇宙論が理解できる!」

宇宙の始まりは「神の領域」ではない。人類の科学が解明した宇宙138億年史を、高校物理・数学だけを予備知識として、丹念に追う。

◆目次◆
CHAPTER 1 宇宙の形
§1-1 重力と時間
§1-2 重力と時空の幾何学
§1-3 アインシュタイン方程式
【COLUMN なぜ時間の伸縮は実感されないのか?】
【科学史の窓 一般相対論に至る道】

CHAPTER 2 アインシュタインの宇宙モデル
§2-1 モデル1――中心のある宇宙
§2-2 モデル2─―球面状宇宙
§2-3 球面モデルの意義
【COLUMN トーラス状の宇宙】
【科学史の窓 相対論とエーテル】

CHAPTER 3 フリードマン方程式
§3-1 動的宇宙の可能性
§3-2 フリードマン方程式と解の分類
§3-3 動的宇宙の特徴
【科学史の窓 フリードマン論文の受容】

CHAPTER 4 膨張宇宙の検証
§4-1 宇宙論的赤方偏移とハッブル=ルメートルの法則
§4-2 観測データによる検証
§4-3 始まりのある宇宙
【科学史の窓 「ハッブルの法則」の改名】

CHAPTER 5 初期宇宙の熱史
§5-1 熱力学・統計力学の基礎
§5-2 光の支配する宇宙
§5-3 物質世界の誕生
【COLUMN 亜光速粒子の運動量】
【科学史の窓 アルファ・ベータ・ガンマ理論】

CHAPTER 6 変化する暗黒エネルギー
§6-1 一様性の謎
§6-2 スカラー場によるインフレーション
§6-3 スカラー場の謎
【科学史の窓 インフレーション理論の変貌】

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感想・レビュー・書評

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  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50256396

  • 数式も使われているが、なぜそう考えるのかが文章できちんと記述されている。その意味では、中級者の副読本としても優れている。

    宇宙論界隈の歴史と現状も赤裸々に書かれており、吉田さんの本は毎度、ハズレがない。そして、構成が独創的なことに舌を巻く。

  • 結構ガチ目の相対論の解説書である。
    大学の学部はもちろん大学院生(修士)でもなるほど、と思うセクションもあるかもしれない。

    高校生では少し高度化もしれない。
    数式はもちろん本書にたくさん書かれているが、結構導入なしで使い始めるので古典力学しか学んでいない高校生はもう少しベーシックな相対論の本から始めたほうが良い。

  • 請求記号 443.9/Y 86

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著者プロフィール

1956年三重県生まれ。大阪大学理学部物理学科卒業、同大学院博士課程修了。理学博士。専攻は、素粒子論(量子色力学)。東海大学と明海大学での勤務を経て、現在、サイエンスライター。 著書に、『時間はどこから来て、なぜ流れるのか? 最新物理学が解く時空・宇宙・意識の「謎」』(講談社ブルーバックス、2020)、『量子論はなぜわかりにくいのか 「粒子と波動の二重性」の謎を解く』(技術評論社、2017)他。

「2020年 『談 no.117』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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