メダリスト(4) (アフタヌーンKC)

  • 講談社
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本棚登録 : 364
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065251621

作品紹介・あらすじ

いのりが跳び、司が躍る!

理凰より先に3回転+2回転を跳び、
今年の全日本選手権ノービスにライバル・光と同枠で出場すると宣言したいのり。
その決意を受けて司は、新たな作戦に打って出る!

秘策炸裂の夏合宿で、新たな武器を手に入れろ。

感想・レビュー・書評

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  • 毎巻、泣かされそうになります。
    何でなのかなぁと考えてみたのですが、やはり子ども達の成長が感じられるからと思い至りました。
    フィギュアスケートは華やかな世界で日本でも世界のトップクラスの選手がボッコンボッコン誕生しているジャンルのスポーツです。
    でもその裏で家族の葛藤であったり、コーチや選手がこんなことをしているのだというのが垣間見れるのがこの作品の良いところ。
    この巻では2代目アスリートの抱える苦悩と大人の何気ない一言が子ども達に与える影響の大きさが心に刺さりました。
    そして、そこからのデレ。
    皆、本当に頑張っているから報われて欲しいです。
    でもトップの頂は1つしかないんですよね…。
    今後の展開がどうなるか楽しみです。

  • 【あらすじ】
    いのりが跳び、司が躍る!
    理凰より先に3回転+2回転を跳び、今年の全日本選手権ノービスにライバル・光と同枠で出場すると宣言したいのり。その決意を受けて司は、新たな作戦に打って出る!秘策炸裂の夏合宿で、新たな武器を手に入れろ。

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    感想は最終巻にまとめて記載予定です。

  • さようならとありがとうを、できたなら。

    大人になればなるほど嫌な自分が増えていって、昇華できないまま足を引っ張るようになります。
    司先生ですら…いや、司先生こそが過去の重さで一歩も動けなかった人。ただ、いのりさんの熱さにほだされ腹くくって、いのりさんのためだけに全力を出せるだけで。
    それはそれで素晴らしいのですが、今巻はついに子供達の真摯で前向きな姿に触れ、自らも過去と向き合おうとする司先生…!(先生ばりにぶわっ…)
    この作品、師弟の話でありながら、お互いがお互いを一個の選手、人間として尊敬しているのがホントに素晴らしいんですよねぇ。

    司先生はいのりさんを導いているようで導かれている。
    いのりさんは司先生に選べるようになりたい。

    …特にいのりさんの心境というのは目的と手段がまるっと逆転してて、さりげないけど凄い転換です。
    「(メダリストという)強い選手になるために、司先生に教えてもらう」から、「司先生に教えてもらいたいから、強くなりたい」。ほら、前後が逆転。
    分かる、ホントによくわかる、その気持ち。「司先生はきっと自分をメダリストにしてくれる」という気持ちが始まりだけど、その気持ちが強過ぎていつの間にか「メダリストになる手段、誰に教えてもらってメダリストになるか」をこだわってしまって…。
    なんかもうホントにこの二人が別々の道を歩む姿が想像できない。あまりにお互いがお互いを好き過ぎる。

    ……つい口にしたくなる言葉があるけど、それは言いたくないな、って思う。

    で。
    そう言いながらも、いやもう…理凰さんがもう…可愛過ぎる。
    なんだろう、この漫画に欠けていたツンデレがここにきて、とか…いやいや。
    どんなに斜に構えていても、良いものを否定できない、「凄い」とか「憧れ」に対して素直に反応できるのが子供らしくて微笑ましい、そしてそれ以上に羨ましいんです。
    司先生を認めた後の理凰さんはもう、ホント可愛いとしか言いようがない。SP(ショートプログラム)後の表情とかもう…ねぇ?
    いっそもう、うち(明浦路門下)の子になっちゃいなよ!
    ミケも加えて3人でワチャワチャやってる感じがすっごい楽しい…し、司先生をめぐっていのりさんと理凰さんがバチバチやるのも心が豊かになるし(笑

    あと、誰かに「大丈夫」って言ってあげられる強さを見せてくれたところが、ホントに嬉しい。

    それから今回絶対面白いのは、「見なよ…オレの司を…」に絡むいのりの挙動不審っぷりなんですが。
    これ、同感なんですよねぇ。この上なく同感。はっきり言って司先生のダンス、めちゃくちゃ好き(1巻のも)。
    なんというか、カッコよさ、綺麗さの魅せ方が上手いんですよ。基本的に司先生はカッコいいんだけど、それを更に動きがつくことで非現実的なものを見せつけられる感じ。
    ギャラリーの皆がキラッキラした目で見てるのがまた良い効果だったり…。
    そりゃぁひねくれものだって惚れるわぁ。

    …でも。
    何で司先生が「踊ってみせよう」って思ったのか? がピンとこないんですよね。
    幾ら何でも(現時点で)夜鷹純のイメージを払拭できるほどに自分が上手く踊れる、なんて思ってないだろうし…?
    いや、「こんなありがたい事ない」ものを見せてもらったんで何にも文句ないですけれどもね?


    さて、ついに次巻は…。
    相変わらず熱くて楽しみな展開が続きますが…えぇ?! 発刊3/23ぃ!? …が、頑張ってそれまで生きるよ…。



    夕焼けの公園で座る背中が、寂しさや悔しさや、喜びや感謝や…余りに多くの感情を呼び起こして、ちょっと目尻がぐっちゃぐちゃになっちゃうんですよ。

  • 自然とキャラクターに感情移入したくなってしまういい漫画。

  • よし!

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著者プロフィール

漫画家。愛知県出身。『鳴きヤミ』で即日新人賞 in COMITIA123優秀賞を受賞。
本作『メダリスト』でデビュー。

「2023年 『メダリスト(8)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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