- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065273067
作品紹介・あらすじ
夫婦約束をしてお銀と江戸暮らしを始めた夢介だが、道楽修業どころか、待っていたのは剣難女難ばかり。夢介の天性のおおらかさと怪力、お銀のけなげな活躍でそれらを振り払った二人は、父親の許しを得るために小田原へ向かう。ところが、事はそう簡単には運ばない。ふたたび波乱の道行きが始まった。大衆文学を代表する快作に、幻の続編『夢介めおと旅』を併録した「夢介シリーズ」完全版!
感想・レビュー・書評
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宝塚で舞台化されるというので読んでみたのだが、正直、原作はとてつもなく馬鹿馬鹿しく、ザ・昭和という感じの話だった。
原作のある和もの・時代ものの舞台の名作としては、山本周五郎や藤沢周平、木原敏江などの原作の作品が思い浮かぶけれど、最近舞台化に選ばれる原作は「どうしちゃったの?」と思うようなものばかり。ジェンダー感など、最近の世界の流れに逆行するようなものが多くて、個人的に非常に不快に感じている。男性ファンを獲得したいとか、今までと違う層からファンを発掘したいとか、意図はなんとなくわかるけれど、古いヅカオタとして、やはり、家族で楽しめる、品よく知的な作品を上演する宝塚であってほしい。宝塚であればこその作品の上演を願う。
【追記】 宝塚の舞台版は原作をうまく脚色して痛快娯楽時代劇にしていた。それはそれで良かったんだけれど、やっぱりどうしても「なんでこれを今、舞台化の原作に選んだの?」の気持ちは消えない…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宝塚の舞台化された時代劇でありながら、
ユーモラスでコメディタッチであるのが気になり、原作を読んだ。
嫌味のない、辛さや血のあまりない、時代劇はあまりないように思う。
出てくる女性が生業を持っていて(職種はさて置き)、しっかりと生きているのがいいです。
主人公?の夢介が、モテるけど、2枚目じゃなく おっとりしていて牛さんの様なのも 全然ありだなぁ、実のところあまりドラマチックになれない 夢さんタイプが これからモテの路線に なるのやも?
と、日本の情けない親父さんや、旦那衆をみて 思うのでした。