宝塚で舞台化されるというので読んでみたのだが、正直、原作はとてつもなく馬鹿馬鹿しく、ザ・昭和という感じの話だった。
原作のある和もの・時代ものの舞台の名作としては、山本周五郎や藤沢周平、木原敏江などの原作の作品が思い浮かぶけれど、最近舞台化に選ばれる原作は「どうしちゃったの?」と思うようなものばかり。ジェンダー感など、最近の世界の流れに逆行するようなものが多くて、個人的に非常に不快に感じている。男性ファンを獲得したいとか、今までと違う層からファンを発掘したいとか、意図はなんとなくわかるけれど、古いヅカオタとして、やはり、家族で楽しめる、品よく知的な作品を上演する宝塚であってほしい。宝塚であればこその作品の上演を願う。
【追記】 宝塚の舞台版は原作をうまく脚色して痛快娯楽時代劇にしていた。それはそれで良かったんだけれど、やっぱりどうしても「なんでこれを今、舞台化の原作に選んだの?」の気持ちは消えない…
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代もの
- 感想投稿日 : 2022年3月17日
- 読了日 : 2022年3月17日
- 本棚登録日 : 2022年1月19日
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