忍者に結婚は難しい

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 574
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065276020

作品紹介・あらすじ

甲賀と伊賀。
歴史の陰に消えたはずの一族は、今も人知れず暗躍していた。
手裏剣など古き伝統を墨守しつつ、郵便局ネットワークを牛耳る大組織伊賀。
最新技術を積極的に活用する、少数精鋭の実力派集団甲賀。

そんな敵対する陣営の忍者だと知らずに結婚してしまった伊賀の悟郎と甲賀の蛍。
燃え上がったのは最初だけで、今では互いに疎ましく思うほど、夫婦関係は冷めきっている--。

ある日、悟朗たち伊賀者が大勢で警備する中、大物政治家が暗殺された。
下手人を見つけた悟朗は、その背に自慢の棒手裏剣を放つもひらりとかわされた。
相手は甲賀の女忍者ーー?
あの後ろ姿を、俺は知っている--?
伊賀の威信をかけた追走劇が始まった。

感想・レビュー・書評

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  • あの洋画を彷彿とさせる身分を偽った夫婦の話。
    細かいことは突っ込んだら負け…テンポよく楽しめる。
    山田さんに全幅の信頼を寄せています!いつもありがとう山田さん!

  • 共感ポイント
    ロマンチックな愛って、理屈じゃなく、お互いを求めてるし、素敵だと感じた。そんな夫婦になりたい。

    大切なメッセージ
    他の人が敵になっても、私は夫(妻)を守るという意思は大事にしたい。また、古き良きところは大事に、時代に見合った武器や価値観をそなえていくことも大事だと感じた。

    スカッとするハッピーエンドなので、誰にでもおすすめ。3時間くらいで読める。

  • 忍者の物語は興味深いですね〜。
    面白くて一気に読んでしまいました。
    伊賀と甲賀の忍者が愛し合って結婚。
    甲賀の女忍者の蛍さんが、とてもかっこ良かったですね。
    2023年にドラマ化されているんですね。
    これも是非とも観たい^_^

  • 互いの素性を知らぬまま結婚生活を続けている伊賀忍者の夫と甲賀忍者の妻。国会議員を護る任務と片や暗殺する任務と相反する役目を全うしようとする二人。ブラピの「Mr.&Mrs.スミス」などを彷彿させて楽しく読んだ。

  • 物語の設定がぶっ飛んでいて、面白かったです。しかも、リアルさを感じさせるような描写も多く、しばらくは郵便局員の人を見る目が変わりそうです(笑)吾郎と蛍は今度こそ、本当の夫婦になれるのではないかなぁ。あとは、小夜が可哀想で、彼女も幸せになってほしいです。

  • 伊賀と甲賀の立場の違いや、考えの違いが明確であって、
    どちらも「忍び」なんだろうな。

  • 三姉妹物というジャンルがあるのだったら、これは三姉妹物。


  • 伊賀忍者と甲賀忍者が、互いの素性を
    知らずに結婚という設定。

    どちらも忍者ということを隠している上に、
    相手を一般人と思って生活していることで
    生じるストレスと、ごく普通の夫婦でも感じる
    価値観のズレが混ざっているところが面白い。

    忍者という属性を差し引いても普通の人と
    変わらない結婚生活の難しさと忍者であるが
    故の現代で生きる大変さがコントのように
    描かれていて笑えます。

    並外れた忍者スキルを持つ妻の蛍はとても
    かっこいいですし、だらしなく見えてた
    夫の悟郎の覚醒モードも素敵でした。

    笑える忍者コメディ。

  • 最初はコメディかと思ったら事件が発生しミステリー、後半からロマンス!ラスト数ページに明かされる犯人と隠されていた真実に「おおっ」となります。この作家さんの得意なラストで納得。

  • お互いが忍者の末裔であることを隠した夫婦が同じミッションを追うお話。

    もっとコメディ感求めていたので期待と違ってしまった…
    読みにくい。
    はじめての作家ということもありコツが掴めなかった。

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著者プロフィール

1975年静岡県生まれ。武蔵大学人文学部卒。2010年『再会』で第56回江戸川乱歩賞を受賞。著書に『ルパンの娘』『ピエロがいる街』『沈黙のエール』『チェインギャングは忘れない』『スマイルメイカー』『グッバイ・ヒーロー』『炎上チャンピオン』『仮面の君に告ぐ』『いのちの人形』などがある。

「2023年 『ゴースト・ポリス・ストーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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