- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065279502
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
なんと言っても、家猫が怖かった〜。ある結婚生活にたいして夫の視点と妻の視点と夫の母の視点から描いてます。夫と妻ではこうも認識が違うのか。私も日々実感してるので、やはりどこでもそうなのかと納得、ではないけど諦めというか何というか。
-
様々な結婚が題材になった短編集だった。
「家猫」は立場が違うと同じ事象でも全く別のものになってしまうのか、なんて考えてしまった。どこにでも転がっていそうな話だったけど。
いちばん印象に残ったのは「かリップ」。傷ついた白鳥を助けた男性とその妻とその白鳥の不思議な長きに渡る生活。
白鳥が男性の妻に嫉妬しているらしいというのが怖いようでありえなくもないかなと思ってしまう。
犬や猫ならなくもないかなと思うが、白鳥でもか、と思うと鳥が大の苦手な私には怖いとしか言いようがない。
結婚の形は人それぞれだろうし、何が正解なんてのもないだろう。
それぞれが心穏やかで暮らせればいいのだ。
-
短編集。白鳥と一夫多妻するお話が好き。
-
さらっとして読みやすかった。ガリップはちょっと怖かった。
「オリーブの実るころ」が心に残った。どうしても結婚したくて、強行策に出た二人だが、居場所を突き止められ、引き剥がされたが、二人ともその後お互いを探そうとしなかったのが不思議。だが、二人ともお互いの幸せを願っていたんだろうなと思い、切ない思いとなった。 -
ファンタジー?
でももっとシビアで
人の一生は一筋縄では行かない。
少々怖かったり
こんな人生もありかなと思ったり
悲しかったり
短い作品ではありますが
それぞれ濃密で無駄がなく
感情を動かされる文体は
上手いなって思う。 -
「家猫」「ローゼンブルクで恋をして」「川端康成が死んだ日」
「ガリップ」「オリーブの実るころ」「春成と冴子とファンさん」
結婚をテーマにした6話収録の短編集。
全話個性的で面白い。
メルヘンチックな装丁から、ほのぼのとした物語をイメージしていると良い意味で思い切り裏切られる。
1話目の『家猫』なんてまるでイヤミス。
家猫と化け猫に挟まれる自己中男。
家猫の正体には思わずニヤリ。
表紙のコハクチョウが登場する『ガリップ』も背筋がヒヤっとする。
妻VSコハクチョウと、コハクチョウを助けた夫。
その三角関係の行方を確認して欲しい。 -
ガリップちょっと怖い。
-
2023.1.31