- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065286180
作品紹介・あらすじ
東野圭吾の「家族」の物語。待望の文庫化!
「死んだ人のことなんか知らない。
あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」
ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩。
どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。
閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。
捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。
災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。
容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。
感想・レビュー・書評
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家族というものの定義、絆について考えさせられる物語だった。ただ、個人的に少し病んでしまった。
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同時進行で自分のプライベートと仕事の事件の話が進み、どちらも同じような結末に着地するという話の構成が東野圭吾さんの作品だなあと改めて感じた。最後まで秘密を隠すことは苦しいし、明かすことも今までの関係性や状況を壊すかもしれないと思うと怖いし、その葛藤の中で娘を守るためにみんなが嘘をついていてたくさんの人から本当に愛されているんだなと思った。最終的に全てのことを娘に明かした時は、読み手としてはどうなるのかとどきどきしたが、娘と父親の絆ももっと深くなってよりよい関係性になっていくのかなと希望の結末を予感させた。
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家族は、“糸で繋がっている”、ということか。
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おすすめ度 ★★★★☆
感動度 ★★★★☆
3つのお話が全て1つに繋がってる。
家族の話で、全て現実でも起きていそう -
小さな喫茶店でおきた殺人事件
それにからんだ、いくつもの家庭の闇と謎
子供を持つということ。
本当の親子とは。
遺伝子上の親子。受精卵の取り違え等
深い問題が絡みあう -
加賀恭一郎シリーズは以下の順番らしいです。
◯卒業
◯眠りの森
◯悪意
◯どちらかが彼女を殺した
◯私が彼を殺した
◯嘘をもうひとつだけ
◯赤い指
◯新参者
◯麒麟の翼
◯祈りの幕が下りる時
◯希望の糸→読んだ
最新作から読んでしまいましたが、続きものではないので、問題ありませんでした。
いつも同じような記載になりますが、東野圭吾さんの作品は読みやすいですよね。
殺人事件のミステリーとしてもちろん面白いのですが、色々な家族の愛情も描かれていて、感動もできます。
私は、キャッチボールの思い出が印象に残りましたね。 -
新しい命の誕生や喪失に伴う感情の機微は計り知れない。親が注ぐ愛情は、思い通り子に伝わらないこともあるが、それでも親子は確かな絆で繋がれている。