- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065314579
作品紹介・あらすじ
「もう取り返しがつかない」三人三色の人生が転落しながら絡み合う、絶叫的ミステリー。
仕事はそこそこ順調、東京で独身生活を謳歌するシングル女性が始めた不穏な恋愛。登校中、不良に堕ちた級友に再会した、とある北関東の高校生。老朽化したラブホテルを継ぐが経営不振に陥りそうな静岡県在住の中年男。
刹那な現代をサバイブしながら孤独を胸底に抱える者たちの欲望に駆られた出会いは、彼らをまっさかさまに滝底に突き落とす。
感想・レビュー・書評
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タイトルそのまんま、めちゃくちゃだった。
これって、コロナのせい。
身体がやられるわけじゃなく精神的にコロナにやられるっていう…。
仕事は順調なのに彼氏はいなくて、リモート中で出会いはなくマッチングアプリで引っかかってしまい国際ロマンス詐欺にあう。
進学校に入ったもののそこでは底辺の高校男子が、下校中に不良に堕ちた小学時代の同級生に再会し、ずるずるとその不良仲間と夜遊びする。
老朽化したラブホテルを継いでいるが、コロナ禍もあり経営難に陥った中年男が、スナックのママの口車に乗り持続化給付金の不正ビジネスと人妻売春斡旋ビジネスの片棒になってしまった。
年齢も違うこの3人の転落していく様子が生々しく、なんで騙されてる⁇なんでそこに乗っかってしまうの?というもやもや全開のままラストへ。
絶望の淵で3人が出会った先は…
めちゃくちゃだけど、現実にありな話かもと思わずにはいられない。
コロナばかりのせいでもなく、ちょっとした油断で人は流されてしまうもの。
そして一旦そっちへ足を向けるとなかなか戻れなくなり…。
何か突破口がないと修復できなくて、結局彼ら3人が出会ったのも終止符を打つためなのかもしれない、
と思うことにしよう。
2023年8月。
今もまだマスクしている人は多い。
場所によっては違うのかもしれないが、スーパーでも7割ほどはマスクしている。
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※
ほんの一つのつまづきで平穏な日常がガラガラと
崩れ落ちていく様子と、あっという間に最悪な
状況に追い詰められていく年齢も性別も立場も
異なる3人を描いた物語。
積み上げるのは大変なのに、転げ落ちていくのは
あっという間だということを改めて思い知らされ
てゾッとします。
どこにでもいる普通の人が絶望のどん底に
堕ちていく、止まれないほどの怖さ。 -
三者三様、ジェットコースターのように事態が悪化していく。
行き着く先は?
全部コロナのせい?
面白くてアッという間に読み終えました。 -
コロナ禍の影響をもろに受け、人生を転落していく三人の物語。
最後には三人が交錯する。
キャラクターにリアリティがあり、展開のテンポがよいので、
ぐいぐい読み進められる。
ただ、彼らを悩ませていた問題がそれぞれ、
いかに収束していったのかが気になるところ……。 -
2020年春、コロナ禍で人生が大きく変わり始めた、広告代理店勤務のバリキャリ今井美世子、進学校の落ちこぼれ二宮玲央、ラブホテル経営の戸村茂一。
三者三様、コロナ禍ならではの転落劇。
変わっていくそれぞれの日常に、
破滅のにおいがプンプンしている…!
そっちに行ってどうするの!どうなるの!
最悪の展開を恐れつつ読めば、
その上をいく滅茶苦茶さ。
まさか、そんなことになるなんて…。
展開がヤバすぎて一気読み!
滅茶苦茶、おもしろかったです。 -
コロナ禍によって、心のコロナを患いどんどん転落していく3人。三者三様の転落っぷりで最後はタイトルに偽りなしのハチャメチャに滅茶苦茶。
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一気読み!
それぞれが段々と落ちて行く。
明日は我が身というか、、改めてちゃんと生きよう!って思った。
みんなの重みが最後はスッとして気持ちよかった!