メロスの翼

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065314586

感想・レビュー・書評

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  • 卓球の国際試合に出場してる毛利翼(マオリーイー)と
    現在服役してる毛利翼(もうりつばさ)の幼少からの
    過去と現在が交互に描かれている。

    翼は4歳の時に
    シングルマザーの母親の恋人から虐待されてたが
    隣に住んでたイケメンお兄さんに救われる。
    その後、翼は養護施設に引き取られ
    小学校であることがきっかけで
    クラスのボス的存在の三崎啓介と友達になり
    啓介の出会いから卓球の面白さを知り、
    ここから大学まで翼の卓球漬けの人生が始まるが…!?



    出来すぎ感があるけど
    人と人の繋がりがあるいい話。
    周りの人に支え助けてもらってた翼の成長と
    3人(翼・啓介・美玲)の変わらない友情(*ᵕᴗᵕ)⁾⁾ゥンゥン


    うまく表現できないけど
    色々な支えと友情
    確かにメロスだわ
    そして黄色いバトン…ずっと繋がる物がある
    翼を待ってる人がいる
    それだけで違うよね

    そうだよ、あの日救った男の子だよ。

  • 羽根さん何者…

  • 卓球の国際大会、中国代表選手毛利翼の背中に日の丸が縫い付けられてる・・21年前隣のアパートで虐待されてる子が救われ、友人が出来、そして卓球を始め、悲劇が始まる。

    コテコテだなと思いながら、すっごく面白く読んだ。ある意味予定調和なのだけれど、それを大きく超えてくる。本を読まない「大人の読書感想文」 の対象としてオススメしたい。

  • とても良かったです。好きな作家なので期待通りでして。良かったです。

  • 卓球大会に出場した、日の丸を背負う中国代表選手・毛利翼(マオリーイー)。テレビ局のスタッフが調べると6年前、毛利翼(もうりつばさ)という大学生が殺人罪で逮捕されていて…。過去と現在をつなぐ絆のラリーが始まった。

    「そんなバカな」とツッコミどころ満載なのについつい読まされてしまう…。それこそ横関大の真骨頂なのかもしれない。マンガ的で読みやすいのが最大の魅力だと思う。
    (B)

  • 帯を見ると、スポコン×日中関係な話のような印象を受けますが、青春と友情とサスペンスです。

    デビュー作「再会」で描かれた、若き日のもやもやや感情のざらつき、輝きと苦さがとても印象に残っていた。
    以後、何作か読んだが、あまりしっくりこず、しばらく離れていた。

    そして今作。まず、文章がとても読みやすく、
    ストーリーにリズムとメリハリがあって、どんどん読まされた。
    軸になる3人の男女と、彼らと人生が交差する人々の物語。
    その絡ませ方は、あとから考えればかなり強引なところもあったが、
    読んでいる間は気にならなかった。

    中心3人以外の話は、かなり余白をもって描かれている。
    それだけに、ドラマ化・映画化の際に、脚色の腕が問われそうだ。
    最初に提示される「日の丸」についても、
    決定的な描写があるわけではないし、
    クライマックスの試合シーンをめぐる各人物の描写、
    後日談なども、描きがいがありそう。

  • もうページをめくる手が止まらなかった。過去と今を行き来しながら、たくさんの人生がリンクしていく面白さ。友達をとてもとても大切にしてきた翼だからこそ、罪を犯して欲しくなかった。バトンを持って校庭を飛び出した時も泣いたけど、それが最後にまた繋がって泣きました。きちんと皆がそれぞれの人生を生きていたからこそ、この3人を支えられたんだと思う。翼は大丈夫だと確信して読了しました。横関さんは最近ドラマ化も多いので、この作品も演技力確かな俳優さん達でドラマ化して欲しいです。

  • 中国卓球界はそんなに甘くない、はず。

  • 過去と現在の展開がテンポ良くて読みやすい。

  • 面白くて一気読み。
    過去と現在が行ったり来たりしながら
    段々と進んでいくストーリーが斬新でテンポもよく、終始面白い。
    一度散らばった登場人物が最後にはたっぷりの愛と絆でまた一体となるラストもとてもよかった。

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著者プロフィール

1975年静岡県生まれ。武蔵大学人文学部卒。2010年『再会』で第56回江戸川乱歩賞を受賞。著書に『ルパンの娘』『ピエロがいる街』『沈黙のエール』『チェインギャングは忘れない』『スマイルメイカー』『グッバイ・ヒーロー』『炎上チャンピオン』『仮面の君に告ぐ』『いのちの人形』などがある。

「2023年 『ゴースト・ポリス・ストーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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