- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065341728
作品紹介・あらすじ
心やことば、なくしたくない大切なものーー107歳で世を去った世界的美術家が「人生の弟子」に託していた作品とメッセージを初めて書籍化美しく老いるとは、こういうことだ.。2021年に亡くなった世界的美術家・篠田紅桃氏。彼女が知られざる「人生の弟子」に託していた、未公開の作品と言葉による、最後の画文集。人生とは、芸術とは、老いとは、死とは。「心に宿るもの、心にきざすもの、思い、それを『可視のもの』にしたい。『かたち』を創りたい。私の若い心からの願望、到達点のない、生ける限り続く、ねがうかたち。しかし現実には、晩年になってしまった。心中の『真にうつくしいもの』は、いつも逃げ水のように、少し彼方から、私を招いている」(本書より)本書に収録されている作品は、大半は桃紅氏が80歳を過ぎてからのものだ。人生百年時代と言われるいま、「どう老いるか」「どう死ぬか」「死んで何をのこすか」は、すべての人の関心事となっている。本書は、その問いに対する、世界的美術家からの「答え」とも言える。
感想・レビュー・書評
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書
書はできるもの、絵は創るもの。 偶然できるものの偶然を待つ。
羊毛
柔らかい、ふぃにゃふにゃの筆で描いた強い線くらい美しいものはない。
アート
人の精神のなかに、何か美しい、いいものを絶えず送り込んでくるもの。
次の作品への誘い
今、つくっているときに湧く。
つくっているということは、続けるということになる。
ここで終わるということがない。
心
目に見えないから、
心というものに浮かんでいるものを目に見えるようにしようと思った。
私の抽象の根になるものは「心」にしたかった。
言葉や文学に置き換えられないから抽象にしている。