推理の時間です

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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065342107

感想・レビュー・書評

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  • 問題編と解決編にきっちり分かれた本作。
    問題編に手がかりはすべて書かれていると思ったら、すべてが伏線のようで、何もかも怪しい!
    わかりそうでわからない、つながりそうでつながりきれない、事件の真相。
    解決編を読むまでに数日おいて考えましたが…こうだ!と確信するには至らず。
    解決編を読んで、あんなに何回も読んだのに気づかなかった…!と愕然としました。
    くやしいけど、、、おもしろかったです!
    #NetGalleyJP #推理の時間です

  • 誰が殺したか?
    どうやって殺したか?
    何故殺したか?

    この3つのテーマを、それぞれ2人の作家が問題編と解答編を書き、他の作家が自分で考えた推理編を書く。

    私はミステリーは好きだけど、マニアではないので、問題編→解答編→推理編、と、間を置かずに読んだ。物語としてはまあまあ面白かったが、私は推理編を楽しく読んだ。犯人は当てたけど、動機や殺害方法の推理が惜しい!という人もいれば、かすりもしない推理を披露してしまった人もいて、自分は推理しないくせに、この人すごいな!とか、だめじゃ〜んとか突っ込みながら読んだ。雑誌の企画なので、読者も推理して投稿できたらしく、半分くらいの人が犯人を当てたとか。ミステリーマニアってすごい…。

    暇を持て余している状況だったら、熟読して、熟考して、1つくらいは私にも犯人当てできたかも??

  • 雑誌の企画物を本にした物ですね。
    自分は普通の方がいいですね。
    物足りなかったですね。

  • Amazonの紹介より
    あなたにはこの謎が解けるか――。
    法月綸太郎と方丈貴恵がフーダニットで、我孫子武丸と田中啓文がホワイダニットで、北山猛邦と伊吹亜門がハウダニットで、読者皆様に挑戦します。



    まず、なんといっても目を引くのが問題編と解決編が分かれていて、解決編が袋とじされている所です。
    なので、思う存分、問題編だけを集中して読むことができます。

    6人の有名なミステリー作家による「読者への挑戦状」でしたが、どの作品も面白く、ワクワク度が増していました。
    作者が変わるごとに現代から過去へタイムスリップするかのように時代設定が変わるので、色んなテイストを楽しめるかと思います。

    個人的には歴史小説や海外小説が苦手なので、後半の短編はなかなか頭に入りませんでした。
    ただ、登場人物は限られているので、全然楽しめるかと思います。各作品には、
    自分が探偵役として謎を解こうと読んでみましたが、全然ダメでした。しかし、そういうことなんだといった納得感があって、短い短編集ながらも大いに楽しめました。

    レベルとしては高い方かと思います。解決編を読んだ時、そこまで気が回らないよと思ってしまうくらい、あらゆる事柄の背景が深いので、もうお手上げでした。
    さすが、上質なミステリーと思ってしまいました。

    これを機にそれぞれの作家の別の作品に挑戦しても良いかと思います。
    ミステリーファンの方、ぜひ挑戦してみてください。

  • 【収録作品】
    第一章 フーダニット
     「被疑者死亡により」 法月 綸太郎
     「封谷館の殺人」 方丈 貴恵
    第二章 ホワイダニット
     「幼すぎる目撃者」 我孫子 武丸
     「ペリーの墓」 田中 啓文
    第三章 ハウダニット
     「竜殺しの勲章」 北山 猛邦
     「波戸崎大尉の誉れ」 伊吹 亜門
    解答編 推理編(袋とじ)

    挑戦編と解答編。推理篇は寄稿した作家さんたちによるもの。ついていけたのは前半の三作まで。後半は苦手な時代のミステリで、読みづらかった。
    そして、どれも真相にカタルシスがなくて、「遊び」であるがゆえにいっそう読後感が悪かった。

  • ミステリ問題編と解決編に分かれていて
    解決編は袋とじ
    ワクワクしながら読む
    作家たちの推理はさすがだが
    名探偵にはなかなかなれないんだなぁ
    久々に読書時間が楽しかった

  • 試みが面白い

    挑戦状があって
    からの解答編

    ここまではよくあるパターンだけど
    別の作家さんが推理を披露するのが新鮮

    そして

    法月先生が
    清々しいまでに外すのが笑える

    あと、我孫子武丸には「手を抜くな!」
    と言いたい笑

  • 推理+きちんとした答え合わせがしたい人におすすめです。

    短編で読みやすいのに、謎解きができる
    とても面白い1冊でした。
    自分の推理が違うとそういうことか!ってなりますし、
    気がついてるつもりでも気づけてない所が
    答え合わせで分かります。
    探偵が解いてくれるミステリーもいいですが、
    自分で解くミステリーもとても面白く、
    また、自分はまだまだ分析力がないのだな。と痛感してしまうほど、トリックなどがあった1冊でした。

  • 6人の作家によるオムニバス形式の1冊。
    短編ミステリーを読み、解答編で答え合わせのような作りになってます。

    トリックありきのストーリー(あたりまえか…)で、『さあ、解いてご覧なさい』と言われてるような気がして、なんだか読み進められなかった。
    途中で断念。

    それぞれの作家さんの作品で、またお会いしたいと思いました。

  • 誰が、どうやって、何故の3つのテーマで2篇づつ短編があり、解答は最後に纏まっているという面白い形式の本。
    読者への挑戦ということで読み進めながら考えたけど、わかったものはひとつもなく。
    巻末に作家の方々の推理があるのだけど、さすがきちんと読み取ってるなと思うものも、裏を読みすぎたような推理もあって面白かった。
    作家さんなら軽々といてくるのかと思ったから面白い結果だった。

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著者プロフィール

1964年島根県松江市生まれ。京都大学法学部卒業。88年『密閉教室』でデビュー。02年「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。05年『生首に聞いてみろ』が第5回本格ミステリ大賞を受賞し、「このミステリーがすごい! 2005年版」で国内編第1位に選ばれる。2013年『ノックス・マシン』が「このミステリーがすごい! 2014年版」「ミステリが読みたい! 2014年版」で国内編第1位に選ばれる。

「2023年 『赤い部屋異聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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