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- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065348499
感想・レビュー・書評
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西畑保さん87歳は、和歌山県の山間で生まれ育ちました。
貧しさゆえに盗みを疑われ、周りからはいじめられ、先生からも見放されます。
小学2年生の途中から学校に通わなくなってしまいました。
中学で働きに出てから、常に西畑さんの人生につきまとったのは、読み書きができないことでした。
働いた飲食店では、電話で受けた注文の内容をメモできない、素材を仕入れに問屋に行っても、買い物メモが読めない。
それでもばれずに、何とか乗り切ってきました。
読み書きができないことを隠して結婚しましたが、町内の回覧板にサインができず、字が書けない、自分の名前も書けないことが、妻の知るところとなります。
それを知った妻の皎子さんは、「ずっと、つらい思いをしてきたんやろな」と声を掛けます。
それから三十年、64歳になった西畑さんは、夜間中学に通うことに決めました。
それは、長年連れ添ってくれた妻にラブレターを書くためでした。
夫婦の絆、親子の絆、教育の大切さが伝わる、感動の実話です。
読み書きができること、計算ができることのありがたさ、そういった教育を受けることができたことのありがたさを、本当に感じます。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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