ガッチャ!

  • 主婦の友社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784072578971

感想・レビュー・書評

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  • よかった。映画を1本見終えた気分。彼らの演奏聴けたらいいのに。

  • 父親の浮気現場を押さえようとしたアレックスは、母親の車で飲酒運転をし、逮捕される。そしてその罰として、老人ホームでの奉仕活動を命じられる。が、アレックスが担当することになったソルは、皮肉屋で癇癪持ちの厄介な老人。ホームのスタッフも手を焼く変人だった。決められた奉仕時間をこなす為に、仕方なくソルの元へ通うアレックスだが、ギターを通して少しずつ二人の間に絆が生まれていく。でも、ソルの病状は次第に悪化していき…

    登場人物が魅力的!特にソル。
    こんな人がお祖父ちゃんならなぁと思ったり、実際に側にいたら大変かな?と思ったり。
    アレックスは高3にしては、幼い印象。アメリカの高校生ならなおのこと、もっと大人っぽいんじゃないかなぁなんて思った。
    でも作品の面白さに引っ張られて、気にならなくなった。
    年齢差のある二人が、世代を超えてお互いに掛け替えのない存在になる小説は多いけど、この作品は二人の変化に説得力がある。
    だから上滑りせずに、心にすとんと落ちてきた。
    あー、読んで良かった。

  • 父親が、家庭崩壊をまねいた元担任の女といっしょにいる現場をおさえようと考え、古いウォッカを飲んでから無断で母親の車のキーをとり、運転したアレックス。気がつくと、助手席の窓から身をのりだし、知らない家の芝生に乗り上げていた。
    16歳で無免許で飲酒運転で、器物破損。
    反省の意味を込め、老人ホームで奉仕活動をする罰が与えられ、頑固で口の悪い老人ソルの世話をすることに。
    最初はいやでしかたがなかったが、段々と、心が繋がっていき、ギターを弾いて聞かせることになる。

    肺気腫を患ってる老人、どうなるかはわかるよね。わかってても、ラストのほうは、ボロボロと涙がでてきます。
    でも悲しい物語なのではなく、彼らの会話が生き生きとしているので、読んでいて、ニヤリとするような感じです。
    ソルとの関係、そしてアレックスの離婚した両親、幼馴染の空手の達人の少女ローリー、登場人物たちがよく描かれている。

    『小さな天使とデンジャラス・パイ』の作者なんですが、この主役だったスティーブンとアネットがでてきます。とっても良い人の役で。

  • 読書感想文に良さげなお話。

  • 高校生のアレックスは、両親への反発から飲酒運転で事故を起こしてしまう。

    罰として課せられたのは、老人施設でのボランティア活動。偏屈で皮肉屋でいたずら好きの問題老人「ソル」の担当をさせられることに。
    ジャズという一つの音楽でつながった二人は、互いに影響を与えあい、周囲を巻き込んだ素敵な結末をもたらすことになる…。

    ちょっぴりやさしい気分になれる一冊。

  • いやー、よかったです。
    愛すべきキャラばかり。
    特に、ソルは、ほんとうに魅力的なひとです。
    音楽の素養があれば、もっと、もっと、作品世界を楽しめただろうに。残念です。

    『ちいさな天使とデンジャラス・パイ』のふたりが、なんだか印象ちがっていて、びっくり。
    スティーブンの視点で語られてた『ちいさな天使』のスティーブンとアネット。アレックスの視点で語られる『ガッチャ!』のスティーブンとアネット。おもしろい。

    「著者からのお礼」と「訳者あとがき」に、印象的なことばが……

  • ガッチャ!の意味は「やったぁ!」みたいな感じ。グレゴリーは16歳。両親にむかついて起こした飲酒運転(お隣の家の庭の人形を壊した)の更正のために老人施設へ奉仕活動に行くことに。そこで出会った偏屈で気難しいおじいさんソルは、訳の分からない言葉でグレゴリーをいじめて、「ガッチャ!」とほくそ笑むが・・・。泣ける!笑える!おすすめの一冊です。

  • 「ガッチャ!」とは「ヤッタ!」、イタズラ大成功!みたいな意味。
    酔っ払って車を運転して事故を起こした16歳のアレックスへの罰は、老人ホームでの奉仕活動。
    彼の担当となった入居者は、気難しくて暴言を吐くソルという老人だった。
    思い病に罹ってもおり、アレックスには手におえなかった。
    ある日学校からギターを持ったままソルのところに行き、治療を待つ間に練習をしていたら、いつの間にかソルがギターに耳を傾けていた。
    どうやらギターで仲良くなれそうだ。

    アレックスの両親の離婚問題、幼なじみのローリーとの恋、彼女の母親との確執、ソルの悲しい過去。
    タイトルと表紙デザインからは、ちょっとイメージしにくい物語でした。

    「たいていの両親は子どもを愛している。子どもがどれほど怒ろうと、子どもがなにを言い、なにをしようと。
    たいていの両親は子どもを愛していて、幸せになるため、やりなおすチャンスをあたえられるべきである。」(本文より)
    ソルとの関係から、アレックスが学んだことです。

    そして母親とややこしくなっている彼女にもアドバイスし、アレックス自身も行動をおこしました。
    この行動をおこすことが、大人になった自分でさえも難しいことです。
    それをやろうと決めた16歳の少年に感動しました。
    最後にもう一回感動の波がおしよせます。
    ウルウルします。

  • 最初は,う〜ん・・・どうかな・・・と読み進んでいくと,良いね〜この本♪って感じでした。

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