田舎の無名高校から東大、京大にバンバン合格した話―西大和学園の奇跡

  • 主婦の友社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784072999738

作品紹介・あらすじ

1986年、開校当初は中堅公立高校のすべり止め、ごく平凡な田舎の私立高校だった西大和学園。教室から机が放り投げられる教室、他校とケンカが絶えない日々、大学進学なんて考えてもいなやんちゃな生徒たち。教師もまた公立校の公務員採用に不合格だったものばかり。そんな中、「日本一の進学校」を目指し、田野瀬良太郎と荒削りな教師たちが立ち上がる。「琵琶湖の場所も知らない」生徒が、関関同立に現役で合格。引きこもりの生徒が東大理一へ。そこから、わずか数年で驚異的な進学率を誇るようになり、あっという間にで奈良県トップの進学校になった。今や開成、灘に続く全国屈指のトップ進学校。東大、京大、国公立医学部へ多数の合格者を出す西大和学園ではどんな教育が行われ、どうやって全国有数の進学校になったのか。0時間目、泊まり込み補講、夏季休暇3日、正月特訓……一部ネットでは「受験少年院」と言われたほどの“体育会系”スパルタ受験の実態とは? そこには資金0から学園作りし、教師と生徒に夢を語り続けた、創設者田野瀬良太郎の教育への熱い思いが詰められていた。理想の学校経営、学校再生のすべてが詰まった熱き教育書。

感想・レビュー・書評

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  • ・「西大和学園が飛躍した最大の理由は?」と多くの学校関係者・マスコミから質問を受けた。多くの熱心な教師とそれに応えてくれた生徒たちの結集による成果だがわあえてひとつ挙げるとしたら、「英語が9割」という言葉がふさわしい。英語は受験で裏切らない。大コケが少ない教科、計算できる科目。その意味で受験において、英語で取りこぼさないことは大事。中学1〜2年では100万語読破を目指して図書室にある4000冊以上の洋書を多読する時間を設けている。読書の3原則は「辞書を引かない」「分からないところは飛ばす」「つまらなくなったらやめる」。英語教育の実践の場として、「模擬国連」にも2008年からチャレンジしている。

    ・出過ぎた杭は打たれない。そのうちにだんだんまわりも「なるほどな」と思ってくる。議員生活から得た私のなかでの真理。

    ・日本ではトップの東大も世界からみたら27位、西大和学園の1期生が関大に22名合格者すたように可能性は決してゼロではない。かかげた夢を一つひとつ実現してきた私たちにとって大きな夢はあっても無謀な夢、無理な夢などない。

    ・屈折した人の元に人は育たない。何事においても、つねに絶え間ない努力をする人が、結局多くの人から信頼され、信頼されやりことが自信につながる。逆に人から信頼されていなかったら自分に自信が持てず、思い切った発想ができない。だから、いつまでたっても行動することができない。思いもよらない意外な分野で、意外なときに、意外な人との出会いで、自分の可能性が一気に広がることが、どんな人にもある。それは年齢も、性別も、学歴も関係ない。そして、ひとたびその喜びを知れば、自分が想像していた以上に豊かな人生を送ることができる。

  • 図書館でたまたま見かけて。
    西大和、理科が難しかったという記憶。最近共学になったんだな、そして大和大学って何やねん?とちょいちょい気になるところもあり読んでみた。

    1から学校を作り、たしかにすごいんだけど、題名のつけ方も然りで結局進学実績を売り物にするしかない新興校。しかし進学実績がないとまずスタートラインに立てない。
    その若さが魅力なんだろうな。「面倒見の良さ」というやつか。校風どうなんだろ。
    西大和の成り立ちについて、全然知らなかったな。

    学校側は大学受験にノータッチで勝手に各自受験勉強をしていた母校、思い返すとそこが良かったな、と読みつつ思う。

  • 同僚に勧める。
    よんだ後の感覚は、やってみたいことの後押しをしてくれた感じだ。

    久々に一気読みした一冊。

  • 関西のとある私立校のPR本。

    【書誌+紹介文】
    著者:田野瀬 良太郎
    ジャンル:読み物
         育児・しつけ・教育
    発売日:2015/01/17
    ISBN:9784072999738
    判型・頁数:4-6・240頁
    定価:本体1,400円+税

     1986年、開校当初は中堅公立高校のすべり止め、ごく平凡な田舎の私立高校だった西大和学園。教室から机が放り投げられる教室、他校とケンカが絶えない日々、大学進学なんて考えてもいなやんちゃな生徒たち。教師もまた公立校の公務員採用に不合格だったものばかり。そんな中、「日本一の進学校」を目指し、田野瀬良太郎と荒削りな教師たちが立ち上がる。「琵琶湖の場所も知らない」生徒が、関関同立に現役で合格。引きこもりの生徒が東大理一へ。そこから、わずか数年で驚異的な進学率を誇るようになり、あっという間にで奈良県トップの進学校になった。今や開成、灘に続く全国屈指のトップ進学校。東大、京大、国公立医学部へ多数の合格者を出す西大和学園ではどんな教育が行われ、どうやって全国有数の進学校になったのか。0時間目、泊まり込み補講、夏季休暇3日、正月特訓…… 一部ネットでは「受験少年院」と言われたほどの“体育会系”スパルタ受験の実態とは? そこには資金0から学園作りし、教師と生徒に夢を語り続けた、創設者田野瀬良太郎の教育への熱い思いが詰められていた。理想の学校経営、学校再生のすべてが詰まった熱き教育書。
    http://shufunotomo.hondana.jp/book/b186696.html

    【メモ】
    ・学園の短いおしらせ
    http://www.yamato-u.ac.jp/news/book.html

    【簡易目次】
    第1章 荒削りな若手教師とやんちゃな生徒たち
    第2章 海外放浪から政治家へ
    第3章 熱血教師たちの受験戦争
    第4章 東大・京大合格者トップ10から頂上へ
    第5章 西大和学園の現在と未来

  • 日本一の学校を創ろう!という気概と実践の記録。ここで教員生活をスタートした木村先生にそのイズムが継承され、発展していると思った。たくさん読書メモを書いた。

  • 2015年23冊目「田舎の無名高校から東大、京大にバンバン合格した話」読了。

    タイトルで選らんだ一冊(最近はタイトルでしか選んでない気がする…)。西大和学園のやり方が良いとか悪いとかいう観点で見ると、賛否両論ありそうな内容だとは思う。その点だと堀川高校の方が共感が持てる。

    とにかく、西大和も堀川もすごいなと思うのは、「よ~しみんな頑張ろうぜ!」という合図で頑張ったこと。やはり全員が意識して改善していけば結果はついてくるのだと思う。そういう点では、どの学校でも1つの方向に向かって全員が研鑽することが一番の近道なのでしょう。

  • 西大和中学受験で受かりましたが、別の中学に。試験監督の若い先生が「緊張した時は、男の子だったら股にぶら下がってるの揉むと和らぐよ」っつってくれたのが16年経っても印象に残っています笑
    あれから、塾なしであんなに東大京大に行ったんだなあと思うと大したものだと思います。

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