2009年6月13日からの三沢光晴

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  • 主婦の友社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784074129102

感想・レビュー・書評

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  • プロレスファンの目には焼き付いているだろう激しいエルボー、美しいタイガースープレックス、エメラルドフロウジョン。読んでいる最中はそれがしょっちゅう目に浮かびます。当日の状況など、涙なしには読めません。三沢の周囲の人々に丁寧なインタビューをして作られた一冊。普段のとてつもなく大きく、優しい三沢に、自分はなんと小さな人間なんだと思わされることは必至です。当時から見ていたから泣けるだけなのか?思い出補正もありそうだとも思ったけれど、プロレスに全く興味のない友人に貸し付けた結果、泣いたそうです。みなさん読みましょう。

  • 三沢さんの死は、ノアファンの私にとって衝撃的な出来事でした。
    当然のことながら、身近にいた方々にとってはもっと大きなショックとなる出来事であり。
    ノアの選手だけでなく、プロレス記者やカメラマンなど、三沢さんと密接にかかわった人々の「あの日」と「そのあと」の姿や思いを丹念に集めています。
    理想のリーダーとして慕う方が多いなか、トップとしては優しすぎたのではないかと考える人も登場します。
    自分がこれからどう生きるのかを、改めて考えさせられました。

  • 三沢が死んだというニュースと最後にかけられた技と相手については知っていたものの、より具体的なことがわかって良い本でした。
    事実の詳細な記載が中心なので、プロレスファンは一読しておくべきでしょう。
    ぶっちゃけ、死因は金属疲労みたいなものだったんだろうなと思います。
    周辺の人達が何を考えて行動していたのかということも、しっかりインタビューされていて良かったと思います。

  • 誰も三沢光晴の代わりなんてできない。

    とり残された私たちが『三沢イズム』とはなんて意義づける尊大な事をしようとしなくていい事に気づく。

    三沢さんへの恩返しは 自分がメインイベンターになる事でしか返せない。

    インタビューしている全ての人が
    こういう時三沢さんならどうするかなぁーと考えながら生き続けている。


    追記
    一部と二部があるが
    重複する部分が少しあり??となる。

  • てっきり死因は四天王プロレスの蓄積された疲労骨折と晩年の体重増加によるものと思っていたが、かなり特殊な事例だったと分る。

    ノアのリングが柔らかい事は度々色々な媒体で語られていたが心臓マッサージをする医師からの証言と視点で、ある程度の固さの必要性を感じた。逆にロープが異常に張りすぎと個人的に思っている。

    不謹慎ではあるがその後のノアの状況をみると橋本同様このタイミングだったのかもと思ってしまう。寿命や運命はやはり最初から決められたものなのだろうか。

  • P101 骨に異常なく、頸髄のみ離断。

  • 三沢光晴という不世出の選手の死について扱ったものなので、軽々しく言いたくはないのだけど、ざっと読んだ感想。
    周囲の証言を元に、あの事件と、あの事件に関わった人たちのその後を扱った一冊。

    あの事件は決して「技のミス」「受け身の失敗」ではないと知って救われました。
    ただ、人の死に関わると、否応なくその後の人生が変わってしまうんだなーと。

  • ミサワ

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著者プロフィール

1970年5月13日東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、出版社勤務を経てノンフィクションライターに。05年より中野ブロードウェイに在住。『最弱球団 高橋ユニオンズ青春記』(白夜書房)、『私がアイドルだった頃』(草思社)、『ギャルと僕らの20年史 女子高生雑誌「Cawaii!」の誕生と終焉』(亜紀書房)、『いつも気づけば神宮に 東京ヤクルトスワローズ「9つの系譜」』(集英社)、『詰むや、詰まざるや 森・西武VS野村・ヤクルトの2年間』(インプレス)、『生と性が交錯する街 新宿二丁目』(角川新書)他、著書多数。

「2022年 『中野ブロードウェイ物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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