薬屋のひとりごと 8 (ヒーロー文庫)

著者 :
  • 主婦の友社
4.30
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本棚登録 : 1922
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784074368846

作品紹介・あらすじ

毒で体調を崩した姚が医局勤めに戻れるようになった頃、猫猫のもとに大量の書物が届いた。送り主は、変人軍師こと羅漢。碁の教本を大量に作ったからと、猫猫に押し付けてきたらしい。興味がないので売り飛ばそうかと考える猫猫の考えとは裏腹に、羅漢の本によって、宮中では碁の流行が広がっていくことになる。一方、壬氏はただでさえ忙しい身の上に加えて、砂欧の巫女の毒殺騒ぎや蝗害の報告も重なり、多忙を極めていた。そんな中、宮廷内で碁の大会が企画されていることを知った壬氏は、羅漢のもとに直接交渉をしかけに行く。開催場所を壬氏の名前で提供する代わりに、サボっている仕事をこなすように説得するのだが――。

感想・レビュー・書評

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  • 医局に勤めてからの猫猫の日常。ただし、毎回事件か舞い込んできて、猫猫の推理が冴え渡る。ちょっと神がかっていてホームズかいと叫んでしまいそう。ワトソン役は壬氏だったり、姚だったりと毎回変わるが。
    最後の章で、壬氏は勝負に打ってでた。早計でなければ良いが。後の巻で確かめよう。

  • シリーズ第8弾。

    医局での仕事にも慣れ同僚たちとも仲良くなって、順風満帆な猫猫。燕燕の手料理が食べたい。
    小蘭から時々手紙が来るものの、連絡先が書いてないので返事が出せないなんて。小蘭は自分の居場所の住所を知らないのでは。小蘭のことがちょっと心配になった。

    いつも朗らかで優しい玉葉后の過去が明らかに。玉葉后の異母兄が今後、壬氏の命を狙ってきそうで心配。玉葉后の実家の面々はみな侮れない。玉葉后自身はいい人だけに残念。
    その一方で玉葉后も命を狙われている。つくづく後宮とは厄介な場所である。
    猫猫が壬氏との結婚に踏み出せないのも分かる。

    猫猫の父・羅漢VS壬氏の囲碁対決には笑った。壬氏も相当あくどい。羅漢もなんだかんだで壬氏のことを認めているのでは。

    一番の衝撃はラストの壬氏の行動でしょう。
    切羽詰まっていたとはいえ、これからのことを考えると猫猫にも更なる試練が…。
    「俺はどうせそこそこだし」壬氏、まだ根に持っていたのね。猫猫も色々な意味で苦労が耐えない。

  • 面白かった。ロマンティックなのかなんなのかわからんが、やっぱりこれは、猫猫の謎解き無双ラノベであるからして、程よくおもろい謎やら難問が出てくるのが面白い。そして、漢だけでなく、馬もいいキャラが増えて、話に厚みがでてきたように思う。やはり、有能な人物がたくさんでてくると楽しい(個人的好み)。
    囲碁大会、クソな三つ子の話など。あんまり謎はない。蝗害が本格化してきて、猫猫も飛蝗のデータを集める手伝いをするんだが、そこらへん読んでると、前野先生の『バッタを倒しにアフリカへ』を再読したくなってくる。
    そして、本巻もラストに大爆弾投下。

    「俺はどうせそこそこだし・・・」

  • ここまでは実は再読。

    結構すごいラストだったのに、私ここで一度読み続けるのをやめたのね。
    表紙の二人の関係もここまで来たかと思う。彼はこうするしかなかったんだろう。
    主要登場人物に王族や皇族が出てくる物語はその立場が幸せばかりでない事を教えてくれる。

  • 宮中では変人軍師こと猫猫の父・羅漢(ラカン)の作った碁の教本のおかげで碁が大流行。
    市民も参加できる大きな碁の大会まで企画され「羅漢に勝ったら一度だけ願いを聞いてもらえる」なんて噂まで広がっています。
    市中がお祭りのような空気で賑わう一方、異母兄からの手紙に顔を曇らせる玉葉后。
    好奇心旺盛でいろいろなことをおもしろがる可愛らしい后ですが、本作では彼女が抱える暗い部分が垣間見えてきます。

    前作はスケールの大きい外交関係の事件でしたが、今作では小さな事件を描きつつ今後の物語につながる布石を打っている感じだな…と思いながら読み進めていたのですが、最後の最後で壬氏様がやってくれました…!
    猫猫ですら予想できなかった彼の捨て身の一手に驚愕しつつ、皇弟としての立場や猫猫との関係がどう変わっていくのか、続きが気になってしかたがありません。

  • 壬氏の思惑に巻き込まれていく猫猫が若干かわいそうになってくるが、回を重ねるごとにどんどん距離が縮まってくる、

  • 今回は久しぶりの玉葉姫多めターンでワクワクしました。

    あんな壮大な仕掛けをかけて1人の女の子を捕まえに行く壬氏の一途さはすごいなぁ、と思うのです
    これ、普通の人がやったらかなりヤバいやつなんだろけど。

    2024.3.18
    45

  • 978-4-07-436884-6 c0193¥630E

    前巻がちょっと・・でしたが、発注してあったので、気が向いたら読むことにします。

  •  どんどん外堀から埋めていく壬氏と、本来ならキュンキュン来そうなシチェーションなのに、青くなる猫猫。もういい加減観念して欲しいですね(笑)

     義父VS婿?も顔認識して貰えたみたいですし、今後も楽しみです。

     帝の前であそこまでやってしまったから、後戻りも出来ないですしね…

     そして、不穏な終わり方で締められ、先が早く読みたいです。

  • 図書館に予約して読んでるのですが、なかなか回ってこなくて…
    1〜4までは順番に読みましたが、あとはバラバラでもいけそうな気がする…
    というわけで、4から8巻にとびましたが、違和感なく読めちゃいました〜
    次は何巻が回ってくるのかな〜

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著者プロフィール

福岡県出身。小説家、ライトノベル作家。2012年に「小説家になろう」に投稿していた『薬屋のひとりごと』が書籍化され、デビュー。同作は2種類のコミカライズされ、ねこクラゲ作画の作品は「次にくるマンガ大賞2019」でコミックス部門の1位、倉田三ノ路作画の作品は「Google Play Best of 2019」のユーザー投票部門にノミネート。23年にアニメ化された。

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