- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784074500970
作品紹介・あらすじ
創業104年の歴史をもつ、料理本の老舗でもある出版社『主婦の友社』から生まれた本。特に、平成から令和を中心に、人気料理レシピ本からわかった、「家庭料理と日本人」の歴史と流行。そしてこれからがわかる1冊。料理本好きな人、料理好きな人、食ブームに敏感な人。おいしいものが好きな人、みんな読めばお腹がすき、お料理を作りたくなること間違いなし!
感想・レビュー・書評
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料理好き、と言いきるのは、世にあまたいる料理好きの方にちょっと引け目を感じるが(もちろん嫌いではない)、料理研究家好き、レシピ本好き、というのは、胸を張れる私。
この本の著者は、「料理研究家研究」で、さすがのマニアっぷりを発揮している。
今回もあらためて「150冊のレシピ本を精読し」(「おわりに」より)たそうなので、頭が下がる。子どもの頃に読んだ懐かしい料理本なども登場して、ちょっと嬉しかった。
料理のトレンドのうつりかわりなどもまとめてあり、戦後、家族のあり方の変化と共に、求められる料理(法)が変わってきていることもわかって興味深い。
ただ、普通のレシピ本だと思って手に取ると、肩透かしですよ~(笑)。
あくまで、「料理研究家」と「レシピ本」の研究なのです。
マニアの方はぜひ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちょっと内容が思ったのと違った。と、いうのも、色々な料理研究家やレシピ本を羅列で紹介するだけの分厚い辞典のような内容だったから。
ここから派生して、さらに様々な本を読むきっかけにはなるが、この本はまとめて大量な情報を載せているだけだった。そして一つの本についての内容が短い。文字だけでポンポン紹介してくるので疲れてしまった。 -
本作では、料理本、番組といった料理に関するコンテンツからおうちごはんの変遷について書かれています。かなりボリュームある内容です。
自分がごはんを作る際に参考にするものがどう変わってきたか?について考えるきっかけにもなりました。
面白かった! -
2015年『小林カツ代と栗原はるみ』のその後が書いてある。これはもう、料理文化史と言ってもいい大作。
いつからみんな料理本を買わなくなったんだろう、クックパッドや動画レシピを見るようになったんだろう、という疑問が解消されました。
料理研究家(今は料理家)は雲の上の人から、会いに行けるアイドルのように身近な存在になった、という言葉にも納得。
たくさんの料理家と本が紹介され、その人のバックボーンや考え方、ポリシーなどもわかるので、自分に合う人を探す参考になります。
タイトルを見ると、レシピも載っているのかな、と思いますが、残念ながらこの本を見て作ることはできません(定点観測のために一部簡単な作り方は書いであるものの、分量は省略)。
時代の流れを見るのが好きな方におすすめ。興味があれば面白く読めますが、かなり歯応えのある本です。