冒険の森へ 傑作小説大全 17 私がふたり (冒険の森へ 傑作小説大全17)

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784081570478

作品紹介・あらすじ

ジャンルを越え、小説の面白さをとことんまで追求した画期的アンソロジー。第3回配本、第17巻「私がふたり」は、もう一人の私と敵または味方として対面する、不思議な物語15編を収録。

●編集委員 逢坂剛 大沢在昌 北方謙三 船戸与一 夢枕獏

東野圭吾「分身」の雑誌掲載時のタイトルは「ドッペルゲンガー症候群」であった。
ならばドッペルゲンガー小説をずらりと並べればいいのだろうが、それでは、読む側がつらいではないですか。
さいわい天啓の如く、船戸与一委員の怪作中編が浮上した。いや、降りてきた。
この作品は、「ドッペルゲンガー」ではないが、みごとに「私がふたり」なのである。
ネタバレなんて言わないで欲しい。30年も前に書かれた作品なのだから。

[収録作]
【長編】
東野圭吾「分身」
【短編】
船戸与一「メビウスの時の刻」
山田風太郎「万人坑」
三島由紀夫「花火」
阿刀田高「甲虫の遁走曲」
小池真理子「足」
夢枕獏「山奥の奇妙なやつ」
乙一「カザリとヨーコ」
【掌編】
稲垣足穂「自分によく似た人」
星新一「常識」
筒井康隆「環状線」
都筑道夫「空港ロビー」
赤川次郎「不良品、交換します!」
原田宗典「デジャヴの村」
高橋克彦「電話」

感想・レビュー・書評

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  • ドッペルゲンガーがテーマ。『分身』はまえにテレビドラマ?でみたので分かりやすかったけれど、2人が会う場面が違ってたよ確か。

  • タイトルをテーマとしたショートショート・短編・中編・長編が1冊にまとまった盛りだくさんのアンソロジー。乙一・東野など既読作もあったが、普段読まない三島由紀夫作品が興味深かった。彼は何者だったのか気になる。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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