伝記シリーズ 徳川15人の将軍たち (集英社みらい文庫)

著者 :
  • 集英社
3.88
  • (3)
  • (2)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 59
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784083212390

作品紹介・あらすじ

斬新な切り口が面白いと評判のみらい文庫の伝記シリーズ。最新作は江戸時代を支えた徳川家の将軍たち。初代・家康から最後の将軍・慶喜まで15人の人生が1冊に! 江戸時代265年の流れも理解できる!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2023年大河ドラマ用メモ

    私の歴史知識は大河ドラマにかなり頼っています。
    徳川将軍も、津川雅彦(家康)⇒西田敏行(秀忠)⇒尾上辰之助(家光)⇒四代将軍家綱で思い出す俳優がいない…⇒津川雅彦(綱吉)⇒細川俊之(家宣)⇒子役さん(家継)⇒西田敏行(吉宗)⇒中村梅雀(家重)⇒子役さん(家治)…って感じで覚えてます 笑

    徳川歴代将軍をずらーーーっと並べている児童向けの本ですが、改めて読んでみると江戸時代振り返りにわかりやすかったです。

    初代 徳川家康
    ・「人の一生は、重き荷を負うて遠き道をゆくが如し。急ぐべからず」
    ・辞世の句「うれしやと ふたたびさめて ひとねむり 浮世の夢は 暁の空」

    二代 徳川秀忠
    側近など:酒井忠世、大久保忠隣、土井利勝、守役 青山忠俊
    法令など:武家諸法度、禁中並公家諸法度、キリスタン弾圧、貿易統制、大奥法度、御三家体制(家康が作った尾張、水戸に、紀伊徳川を追加)

    三代 徳川家光
    側近など:酒井忠勝(讃岐守)、松平信綱(伊豆守)、堀田正盛
    法令など:幕藩体制確率、欧州貿易を出島でのオランダに限定、参勤交代、寺請制度
    起きたこと:島原の乱
    辞世の句「悲しまじ 喜びもせじ とにかくに ついには覚むる 夢の世の中」

    四代 徳川家綱(11歳で就任)
    呼び名:左様せい様、「寛文の治」
    側近など:会津藩主保科正之、酒井忠勝、松平信綱
    法令など:末期養子の容認、殉死禁止、大名の人質制度廃止、天守閣消失
    起きたこと:慶安事件(由井正雪の乱)、明暦の大火(振り袖事件)
    言葉「余、幼年なりといえども、先業をうけつぎ、大位に居れり」

    五代 徳川綱吉
    呼び名;館林宰相、犬公方、「天和の治」
    側近など:堀田正俊、柳沢吉保、林大学頭
    法令など:側用人制度、生類憐れみの令、忠臣蔵
    起きたこと:元禄の大地震と大飢饉、宝永の富士山大噴火
    その他:湯島聖堂建設、護国寺建立、東大寺大仏殿債権
    元禄文化:井原西鶴(浮世草子)、松尾芭蕉(俳諧)、近松門左衛門(浄瑠璃)

    六代 徳川家宣(48歳就任)
    呼び名:君子仁厚、正徳の治
    側近など:間部詮房、新井白石
    法令など:生類憐れみの令廃止と大赦令

    七代 徳川家継(3歳就任、8歳薨去)
    側近など:間部詮房、新井白石
    起きたこと:絵島生島事件

    八代 徳川吉宗
    呼び名:幕府中興の祖、米将軍「享保の改革」
    側近など:加納久通、有馬氏倫、大岡忠相
    法令など:側用人制度廃止、御庭番制度、上米の制、目安箱、町火消いろは四十八組制度、小石川養生所、さつまいも栽培普及(青木昆陽)、大奥整理、公事方御定書(裁判制度)、新田開発、御三卿
    起きたこと:米の値の急騰急落

    九代目 徳川家重
    側近など:大岡忠光、松平武元、田沼意次
    法令など:
    起きたこと:宝暦事件(天皇が国の中心で武家は君臣という考え)、三原山浅間山桜島の噴火、一揆や打ち壊し勃発
    評:自身は引きこもり趣味に興じ、政治は大臣に任せていたが、案外世の中はうまく収まっていた。高貴・気品というので見栄は良かった?

    十代 徳川家治
    側近など:田沼意次
    法令など:株仲間、通貨の一本化
    起きたこと:天明の大火
    蘭学の基礎:杉田玄白「解体新書」

    十一代 徳川家斉
    側近など:松平定信、水野忠成
    法令など:株仲間廃止、「寛永の改革」、貨幣改鋳、シーボルト事件、異国船打払令、大塩平八郎の乱
    起きたこと:大御所事件、尊号事件
    文化文政の江戸文化:浮世絵 東洲斎写楽、葛飾北斎、喜多川歌麿、安藤広重、読本 滝沢馬琴、十返舎一九、歌舞伎 鶴屋南北、俳句 与謝野蕪村、小林一茶
    評:徳川秀忠以降の太政大臣、在位50年、子供55人。性質は鷹揚で、家臣の失態を叱らず、一緒に釣りなど遊んだりもしたので、家臣たちからは慕われていたらしい。

    十二代 徳川家慶
    側近など:水野忠邦
    法令など:上知令、「天保の改革」
    起きたこと:ペリー黒船
    その他人物:南町奉行鳥居耀蔵(渾名 妖怪)
    その他:水野忠邦の倹約令で、家慶の好物のめしょうがが禁止になったらしい。生姜って贅沢品だったのか…。

    十三代 徳川家定
    呼び名:いも公方(料理好き)
    側近など:阿部正弘、松平忠固、井伊直弼、堀田正睦
    法令など:長崎開港、日米修好通商条約
    起きたこと:
    その他:料理好きの引きこもりだったけど、ハリスの記録を見ると案外威厳があってしっかり対応したらしい。井伊直弼のことは「家柄人物ともに優れている」と評価していたので、井伊直弼も忠勤した。

    十四代 徳川家茂
    側近など:井伊直弼、一橋慶喜(将軍後継職)、松平慶永(政治総裁職)
    法令など:安政の大獄、公武合体、長州征伐
    起きたこと:桜田門外の変、八月十八日の政変(長州都落ち)、禁門の変
    その他:上洛し、天皇に謁見した(家光以来)。蒸気船に乗った。

    十五代 徳川慶喜
    法令など:近代化、産業進行、軍編成大政奉還などなどなど
    起きたこと:戊辰戦争などなどなど

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1949年、佐賀県出身。早稲田大学政経学部卒業。『遊民爺さん』(小学館文庫)で開高健賞奨励賞受賞。史実にもとづいた読みやすい歴史物語には定評があり、おもな著書に『織田信長‐炎の生涯‐』『豊臣秀吉‐天下の夢‐』『徳川家康‐天下太平‐』『黒田官兵衛‐天下一の軍師』『武田信玄と上杉謙信』『真田幸村‐風雲! 真田丸』『大決戦! 関ケ原』『徳川四天王』『飛べ! 龍馬』『西郷隆盛』『三国志』(全7巻)、『西遊記(新装版)』『明智光秀』(以上講談社青い鳥文庫)など。歴史もののほかにも『プラネット・オルゴール』(講談社)『三島転生』(ポプラ社)『龍之介怪奇譚』(双葉社)などの作品がある。

「2022年 『歴史人物ドラマ ジョン万次郎 民主主義を伝えた男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小沢章友の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×