チーム怪盗JET 王子とフリョーと、カゲうすい女子!? (集英社みらい文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784083214967

作品紹介・あらすじ

あかり(中1)は、ある依頼をしに怪盗事務所にいく。そこには、学園の王子・ヤマトと口の悪いサクがいて…?? しかもあかりの「カゲがうすい」ことを買われ、3人で怪盗チームを組むはめに!?

感想・レビュー・書評

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  • 良い子・悪い子・普通の子的な、当初はちぐはぐな凸凹トリオが行動を共にするうちに絆を深めあっていく、という超王道展開に’中学(高校)生怪盗グループ’と’運命の人はどっち⁉︎’要素をトッピングした青春ストーリー。

    率直な感想は’ちょっと男子、もうちょっと頑張って’という感じ。

    主人公の浦方灯里(うらかたあかり)ちゃんは’カゲがうすい’という特異体質を持っており、常時石ころ帽子を着用してるんじゃないかというくらいに存在感が薄い、まさに怪盗にうってつけな人。性格は至って普通で常識人な一周回ってもそのまんまな中一女子。

    別チームで実行役として活躍する水科泉(みずしないずみ)ちゃんは’鼻が利く’という能力を持ったワンコ系活発女子。中二。


    以下、男子。

    アカリとチームを組むヤマトとサクは’技の1号、力の2号’的な、わかりやすい頭脳派と武闘派担当。どちらも中一。どちらもイケメン。一応ヤマトは「GB怪盗事務所」の所長を務める人物で無茶振りばかりを提案する困った孔明みたいな人。サクは忍者っぽいムーブを見せる甘党で無愛想な人。

    イズミとコンビを組むワオ先輩はデータ分析担当の寡黙なメガネキャラ。高二。素顔はイケメンっぽい。

    世古村さんは気弱な戦犯おじさん。月が高々と昇る頃合いの夜道を中学生男女(アカリとは顔見知り)が歩いてきて「回らん板、わたしてくれる?」「イケメン彼氏とデートかい?」(いずれもp87)という素の反応は不自然を通り越してだめな人だと思う。その上に衝撃的な再登場時(p132、p133 しかも挿絵付き)には驚きを遥かに通り越して笑ってしまった。犯罪に手を染める程に金に困っていて且つ、病気の奥さんがいるのに実刑食らって大丈夫なの…?

    限られたページの中で十分面白いんだけど、終わりの方が若干消化不良。なんで空砲だったのか、なんでタイミングよく警察が来たのか。
    繰り返すが、やっぱり男子の活躍描写が乏しくて顔だけかい、みたいな印象が拭えない。


    1刷
    2023.1.24

  • 盗まれた思い出のキーホルダーを取り返したいアカリ
    「とられたものを1つだけとりかえしてくれる」
    というGB怪盗事務所に依頼する

    事務所に行ってみると、そこにいたのは同級生の中1男子2人

    アカリ:極度にカゲがうすい体質
    ヤマト:学園の王子、頭脳派のイケメン
    サク:短気で口が悪く、身体能力が高い

    かくして3人はチームを組むことになる
    その名も「怪盗JET」

    漆黒の宝石を意味するJETだがチームワークは最悪
    はたしてキーホルダー奪還作戦は成功するのか

    みらい文庫の新シリーズは「スピード感あふれる怪盗コメディ」
    3人それぞれの“特技”がどう生かされるか、シリーズ化に期待

    応募券1枚でオリジナル読書ノートを全員にプレゼント
    「2019集英社みらい文庫春読フェア」開催中
    応募は2019/5/31消印まで

  • みらい文庫・その3


    2019/03/29 更新

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著者プロフィール

東京都在住。 おうし座のO型。『トツゲキ! 地獄ちゃんねる』で第4回角川つばさ文庫小説賞《大賞》受賞。主な作品に「ソライロ♪プロジェクト」シリーズ(角川つばさ文庫)などがある。

「2023年 『時間割男子(11) つなげ! 100点満点のきずな』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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