還るマルドールの月 The Return of the Mardore Moon (コバルト文庫 の 3-42)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 68
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086018913

作品紹介・あらすじ

没落貴族の娘ダリアードは16歳の春、爵位と引き替えにツェブ合衆国の大富豪と結婚することに。相手の名も知らず、侍女と女家庭教師とともに汽車に揺られて着いた先には、いかつい男が待っていて…!?

感想・レビュー・書評

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  • 最近多いオッサンヒーローとティーンヒロインものかあー若い子に惚れられたらそりゃあねえ、とちょっとやさぐれて読み始めたのですがダリアードちゃん(としか呼べない)があまりにもキラキラ魅力的で...。がんばれ!がんばれ!良かったねええと読後はものすごい爽快感でした。イーリア兄貴はちょっと「逃げちまえ!」を思いだしました。
    正直コバルト文庫の対象年齢はるかにオーバーだし読むのツラいのでは?とか思ってすみませんでした。お前がティーンになるんだよ!とものすごい魔法をかけられた気分です。あー面白かった!

  • これぞ少女小説!素晴らしい!
    ハーレクイン的な恋愛に冒険譚、恐ろしいが憎めないアッチントン。
    「恋をしたならカーニバル」「悲しみがないならカーニバルではない」名言も目白押し。
    野梨原さんのヒロインは自立してて最高だ!

  • 読みやすく面白い。マルドールの魔物、という設定が終盤突然出てきたのがやや違和感。都合の良すぎる展開だが(便利過ぎる秘術)、まあライトに読める。ダリアード16なのに、良くできた嫁だな。出会ったばかりの結婚相手に恋。マークの反応もいい。うぶそうに見えてやる時はやるって感じが。

  • コバルトの「ちょー◯◯」シリーズで人気だった作家さんが、久しぶりにコバルト文庫にカムバック。
    お相手は35歳のダンディーなお金持ち警部。
    警備のために爵位が必要ということで、ダリアードは売られるように政略結婚することになったけれど…というお話。
    ティーンズ文庫らしいかなりドタバタしたお話で、ストーリー性求めると方向性が違うのでご注意。
    年上ヒーローを振り向かせるために一生懸命なダリアードが可愛いお話だった。
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-5043.html

  • とても楽しいラブコメであった♪主人公・ダリアードとヒーローであるマークの絡みが殆ど無いくせに、どういう訳かしっかりとラブロマンスが感じられる妙。登場人物が皆気持ちよく、何だかんだ言って悪役すら憎めないし、ドタバタ劇の中にも人生に向き合う心得もしっかり書かれていて良い読後感です。

  • お国の事情で20歳の年の差婚をすることになった没落貴族のお嬢さんと、そのお相手の大富豪にして警部の旦那さんと、怪盗とか元カノとか秘術とかてんこもりで楽しいジェットコースター物語。
    完全無欠のお嬢様なのに恋をして頭がカーニバルになっちゃったダリアードちゃんかわいい。
    その後のお話読んでみたいなー。

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著者プロフィール

作家。富士見L文庫での作品に「マルタ・サギーは探偵ですか?」シリーズ、「妖怪と小説家」などがある。

「2017年 『鳩子さんとあやかし暮らし 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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