炎の蜃気楼シリーズ(16) 火輪の王国(中編) (コバルト文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086140577

感想・レビュー・書評

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  • 三池一族やヒムカ教、それに加えて島津や毛利、明智や一向宗まで絡んできていよいよ複雑になってきました。
    新上杉の動向も気になりますし。

    それにしても高耶さんが心身共に満身創痍すぎて痛ましいです…。
    そんな高耶さんをますます追い詰める高坂…いや、戦略としては正しいんだけれど。そんな非情な彼も嫌いではないけれど。
    やっぱり酷すぎる、高坂…!

    ひとの心が芽生えてしまった小太郎と、使命ほったらかして高耶さん救出に向かう直江、手を差し伸べてくれる人はいるのに誰も高耶さんに手が届いてない…。もどかしい…!

    怪我をした身体で山中逃亡なんてしたらどうなるかくらいわかりきっていたのに、直江が助けに来るか来ないかを確かめるのが怖くて逃げ出した…という高耶さんに泣きました。
    この人は直江がいたからこの400年生きてこれたんだなあ…とつくづく。

    『この「救えない我執」を捨てることが即ち「己の死」となるなら、捨てるのではなく。それを抱いたままあなたを癒すための力あるものへと変えていく。』

    直江のこの独白が最高に格好良くて震えました。
    まだ諦めてない!

    それにしても。
    直江と再会を果たした高坂がとびきり嬉しそうでなによりでした。笑

  • 炎の蜃気楼16

    吉川元春が高耶を混乱させたあたりから話が複雑になったが、そこにさらに高坂が現れ、余計な(でも話としてはおもしろい)でたらめを高耶にふきこんで、もはや話がぐっちゃぐっちゃになってきた。

    どうなっちゃうの、これ!?

    加藤清正のキャラクターには笑った。

    今日は土曜日なので、時間を気にせず読書三昧できる。

    引き続き、後篇を読む。

  • 高耶は病院で火巫女の国の末裔を名乗る者に助けられている。
    学校に生徒・三池哲也宛に同生徒稲葉朱実拉致の脅迫状が届く。指定場所に阿佐羅をつれてこいという。
    病院にかけつけた綾子・開崎は島津家久に襲われ、開崎が倒れる。
    島津の客将として吉川元春は捕らえた加藤清正、高耶と会う。高耶は直江の死を突きつけられ混乱する。高坂は島津の探す器にしろという。
    開崎とウェイブを再開し綾子を昏倒させ阿蘇へ向かう直江。
    色部は御厨と熊本新港へ。大砲の準備を知る。
    阿蘇神社に《黄金蛇頭》はなく島津側は慌てる。
    高坂は高耶にあなたは直江に売られたと告げる。
    頼廉に案内され小太郎は高耶の場所を掴むが会わずに小太郎に戻り直江は裏切った印象を与えるよう言われる。が助けに行く。
    清正と共に高耶は脱走する。

    小太郎が遂に‥‥胸が痛みます。本体の方の開崎氏がとても不憫。この人にもこの人の生活や仕事があるだろうがまあクレイジーサイコ直江には関係ないことだったな。
    ところでちょこちょこ見受けられるあとがきのミラージュツアーに関する注意喚起、いったい当時どんな蛮行があったやら気になる。

  • 三池一族、ヒムカ教、島津や毛利、明智や一向宗、とかなり混沌。
    晴家と開崎の出会いのシーンが個人的には良かったなと思う。

  • 高耶がピンチなところで終了。
    どうやって切り抜けるのか、続きが楽しみ。

  • 引き続き熊本。

    おのれ下間頼竜…ぐぬぬ。直江早く出てこいよ!と叫びたくなる一冊。

  • シリーズの中でいちばん好きな表紙かも~白百合が美しい!
    高耶さん怪我してボロボロになってます。精神的にもボロボロですけど。懐かしい面子も再登場したところで、そろそろ思い出すかな!?というところでまて次巻です。
    なにより小太郎が愛しい…機械人間から直江さんの模倣になり、ついには景虎様にもにょもにょが芽生えちゃったか?なんだか死亡フラグがビシビシたってて怖いですが…

  • 2011年2月21日読了。2011年23冊目。

  • N氏の心のオアシス、吉川元春さん再登場。

  • 炎の蜃気楼-16

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2023年 『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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