炎の蜃気楼シリーズ(18) 火輪の王国(烈風編) (コバルト文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086141284

感想・レビュー・書評

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  • 満身創痍、孤立無援な高耶さんが痛々しくて…。
    千秋との闘いにも心を痛めたけれど、江津湖のシーンは切なくて哀しくて痛ましくて涙が止まりませんでした。
    あああああ高耶さん…!
    なんでこの人はいつもこんなに過酷な運命を背負わされてるの!

    全体的に(というか主に身内の)言葉が足りない。
    なんで直接話をしないの。
    言葉をかけないの。
    いらいら…悶々……。

    そんな中、清正の男気は気持ちよかったです。
    あの織田を裏切ってまでも、熊本のために闘うって!かっこいい!

    清正然り、明智さんも元春さんも、敵将なのに景虎様の身を案じてばかり。
    景虎様の魅力って底なし…!

    どれだけ追い込まれても、満身創痍でも、上杉に属せなくなっても今度は古城高校の生徒として闘い続ける景虎様。
    絶対死なない。
    誰にも殺されない。
    直江に殺されるまでは…!っていう一心で。
    はあ…切ない。
    直江、どうにかしてあげなさいよ。
    何やってんの、熱にうなされてる場合じゃないよ!(ひどい)
    景虎様を救えるのは直江しかいないのに、その直江がそばにいないっていう現状……涙

  • 炎の蜃気楼18

    前中後篇ときて、「烈風編」。要するに第4巻てことらしい。なんじゃそりゃ。

    バトル中心で、話はあまり進まず。

    信長は恐ろしいが、愉快な奴だと思う。

    表紙は、高坂弾正かと思ったが、斯波英二(信長)か。あまり自分のイメージと近くない。

    光秀のイメージがなかなか私の中で固まらない。臆病なのか、平凡なのか?

  • 直江が死んだ後の上杉軍をもて余して、どうにか話を先に進ませようとダラダラ長く続く九州の戦い。思わせ振りな展開を繰り返して、一区切りまで5冊は長いです。
    ここで読むのを止めたら多分また数年読まないので、ここは堪えて次の巻へ。

  • 景虎は千秋の言葉に耳を貸さず、小太郎の霊獣に助けられる。冥界上杉軍の扉を開こうとしたができない。
    ジュリアは色部に信仰を疑われ動揺する。
    清正は信長に景虎を討つよう命ぜられる。が地元熊本を守るため高耶・哲也と共に古城高校へ向かう。
    ヒムカのリーダー榎木はより血の濃い康夫に謀反される。
    千秋は信長に支配された譲に破魂波を受ける。
    《黄金蛇頭》がついに御厨の手に。雷を起こすが精気を吸われ首は他の怨霊をも取りこむ。
    高耶は黄金蛇頭を怖そうとするも信長である譲に襲われる。そこを康夫が譲を攻撃し動かなくなる。胸に埋められた輝炎石を操られ高耶はほかげである阿佐羅と鳥人衆と鬼八の首と連れ去られる。

    どうして千秋まで信じられないかなあ‥‥景虎のかたくなさ、痛々しい。
    信長・譲VS高耶ってシーン想像するだけでわくわくするかっこよさある。ひいき目か

  • 高耶が現実的にも精神的にも孤独でとても痛々しい。

    そんな中でも清正の存在、裏をかいたりぐちゃぐちゃ思い悩んだりしない
    すっぱりしたところが救いだった。
    一般的な清正より随分と、良く言えば身近な人のような感じで描写されていたが
    まぁこれはこれでバランスがとれいて良いのかもしれない。
    織田を裏切る決意、自分が何をしたいのか、何を守りたいのか
    というのをはっきりと決意するところが良かった。

    そしてそれをまた、たった一人でも存在意義を失っても
    生徒を、現代に生きる人間を傷つけたくないという景虎の姿勢に心打たれたから
    というのが、後々の清正と景虎との関係に影響してくることになる。

    千秋と高耶のシーンも胸が痛い。
    二人が軽口を利ける関係に戻れると良いのだが。

  • どうして高耶が大将の座を降りることになったのか、その後釜がなぜ直江なのか、なぞはますます深まるばかり。
    「ただの仰木高耶だ」と名乗るのが痛々しい。

  • やっぱり熊本。

    高耶さんは闘ってるときがいちばんかっこいい。織田さんはいい加減にしてください。シーバである意味が現時点では行方不明だけど大丈夫?それにしても熊本編長い。直江早く来いやー!

  • 一冊まるまる戦闘モノでした~。
    学生服で街を守るために戦うって、なんだかシリーズ一巻を思い出したり。
    高耶さんは孤立無援になりながらも、自分の信念のため戦います。てか戦ってないともうどうしようもないのかな…。
    なんやかんやいいながら、最後まで高耶さんと直江さんを案じてくれていた千秋さんも…。千秋スキーなのでリアルにギャー!となりました。

  • 後編の次があるとは新しいっ…と意地悪なことで当時は盛り上がったものです。
    地元の守護者としての本分に目覚めた清正公がなかまになった!

  • 炎の蜃気楼-18

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2023年 『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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