オルフェウスの窓 6 (集英社文庫(コミック版))

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086170062

感想・レビュー・書評

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  • 第三部にはいり、いよいよ舞台はロシア、サンクトペテルブルク。
    ロシア革命にどんどん近づいていきます。

    皇后陛下と5人の子供たち、そしてラスプーチンが登場してビックリ!
    もしや?と思い調べたら、この巻の主役級ユスーポフも、
    今後非常に重要な事件を起こす実在の人物をモデルにしている?!

    ロシア革命に限らず、革命を起こすための活動してきた人々は、
    私にとっては尊敬に値する…ほとんどが志半ばで潰されてきたのだろうなと。
    (でも、テロは駄目!!)
    そこいくと、なんだかんだ言って愛に生きる主人公ユリウスなんて
    お気楽な立場です。

  • コミック・ラノベ・BL

  • 2015年4月3日読了。クラウスの少年時代。革命に向け機運の高まるロシアで貴族の家に入り腹違いの兄を知り、彼に憧れ音楽の道を志すが…。学園の中で楽器を演奏しチュッチュしていたクラウスが少年時代に背負った思い過去を描く。ウィーンやドイツとはまた違う、荘厳だが重苦しいロシアの風景もまた魅力的。若者は、自らの夢と祖国と愛の間で悩み葛藤するものなのか。

  • 舞台がドイツだから、ということで、年が2倍も離れた日本人の女性が貸してくださった。

    正直なところ、自分が今現在ドイツにいようがいまいが、そんなことはこの漫画の世界を享受するにおいて、さして重要なことではないと思った。

    ただひたすらに、表現されている人間に夢中になった。
    主人公に同化するわけでもなく、かといって分析するわけでもなく、
    音楽大学、ロシアの革命を背景に繰り広げられる、池田理代子氏の世界をただただむさぼるように味わった。

    読み終わったとき、「あぁ、この世界をもう一度、初めて訪れる感覚とともに訪れてみたい」という思いがした。
    一度目に読むその感覚、が忘れられないシリーズだ。

    ちなみに、私はベルバラ世代でもなく、少女マンガの熱烈ファンというわけでもないので、
    この漫画の恋愛的要素にはあまり関心がなく、貸してくださった女性に「泣いたでしょう?」と聞かれたとき、
    なんと答えたものか困った。

    私の正直な感想としては、この作品の世界がずっと続いてほしい、といったところだろうか。
    完結、涙、という過程を歩ませない、もっと、もっと読みたい、そういう欲求を呼び起こす作品だと思う。

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著者プロフィール

1947年12月18日大阪市生まれ。
東京教育大学(現・筑波大学)文学部哲学科在学中より漫画を描き始め、1972年から連載を始めた代表作『ベルサイユのばら』は空前のヒットを記録し、宝塚歌劇団の舞台でも上演されるなど、漫画の枠を超え幅広い層に永く愛される。
現在は活動の幅を広げ、劇画家、声楽家としても活躍の幅を広げている。

主な作品
『ベルサイユのばら』
『オルフェイスの窓』
『女帝エカテリーナ』
『天の涯まで-ポーランド秘話-』
『栄光のナポレオン-エロイカ-』
『おにいさまへ…』

「2013年 『聖徳太子(7) <完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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