- Amazon.co.jp ・マンガ (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086183925
感想・レビュー・書評
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蛭子さんに補陀落渡海に、水をモチーフにした神話や民俗を基底とした作品群です。
イザナギとイザナミが一番初めに産んだのが蛭子命(ひるこのみこと)でしたが、不具の子だったために海に流してしまいますが、神となって戻ってきて、恵比須さんとして祀られる。
なんてったって、ヒルコと書いてエビスと読ませるわけですから、不具の子というのは、手足のない、胞状奇胎のような、形の成してない形状を思い出される。時にそれはドザエモン(溺死体)であり、その描写がまたすさまじい。
海の向こうは異界であり、そこからやってきた漂着物は時に神としてあがめられ、時に魔物として畏れられる。
また、逆に、生きて海の向こうに渡海するという補陀落信仰も、海の向こうに観音の浄土があると信じられていた民俗である。
圧巻なのは、これらの神話や民俗をホラーエンタテイメントに仕立て上げている点。面白い。
個人的にはもう少し稗田先生に活躍してほしかった。あのキャラクターは、金田一幸助や喪黒福造に並んでナイスガイである。 -
大島と渚のでてくる海関係シリーズ
「産女の来る夜」「淵の女」「うつぼの舟の女」「海より来るもの」「鏡島」「六福神」「帰還」 -
<目次>
産女の来る夜
淵の女
うつぼ船の女
海より来るもの
鏡島
六福神
帰還
<内容>
稗田礼次郎シリーズだが、後半は渚&大島の話ばかり。海の話はパターンが似てくるか…。稗田が出てこない(往復書簡の中になってしまったり。最後の2つには全く登場しない)し、みんな渚に憑依するし…。海=女なのか? -
水というか海絡みの怖い話がたくさん
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ある家に伝はる儀礼の筈が、アレ(いやぁあああ 怖いぃいい)な。
他、まれな人の関係。そこそこ怖いので読んでしまふ。 -
礼二郎の出番がどんどん少なく。
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水の巻だけあって、海がらみの話が多数。稗田先生の活躍は少なめで、大島と渚がメイン。そのせいかバリエーションに乏しいのがちょっと残念
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再読。