六花の勇者 archive1 Don’t pray to the flower (ダッシュエックス文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 132
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086311052

作品紹介・あらすじ

ナッシェタニアがけしかけるゴルドフの恋人探し(?)、ハンスの殺し屋稼業、万天神殿でのモーラたちの日常、凶魔として生きるフレミーの乙女心、少年アドレットの夢……。六花の勇者たちの「勇者以前」を描く短編集!

感想・レビュー・書評

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  • 六花としての力を授かる前の勇者たちの話
    全体的にほのぼのとしていて良かった
    のちに全体的に悲劇となるけども
    彼らにも少なくない穏やかな時があったんだなぁと

    本編を肉付けするいい短編集だった

  • 六花の勇者短編集
    モーラさんがヤバイ(笑)

    続きが読みたい

  • 魔神復活を阻止し、世界を救うために選ばれた六花の勇者たち。
    高い戦闘力や特殊能力を有す者、聖者として修練を重ねた者など、その優秀さはお墨付きなのだが、くせ者揃いの彼らが六花の勇者になる前の「日常」は平穏無事とはほど遠く…。
    ハンスの謎めいた殺し屋家業、万天神殿でのモーラやチャモたちの日常、ナッシェタニアに裏で恋人を作るよう画策されるゴルドフの青春、凶魔として生きるフレミーの家族への想い、少年時代のアドレットの夢ーーなど、彼らの本心や素顔には意外な一面があり?
    そして誰もが祈りを捧げる一輪の聖者とは一体!?
    伝説に挑み、謎と戦う「以前」を描く珠玉の短編集!

    閑話休題という感じで、六花たちの過去を描いた短編集。
    ハンスが〈薬〉の聖者トウロウと通じているとは予想外だった。案外と聖者に詳しかったのはそのせいか。今に輪をかけて気紛れで摩訶不思議な生活を送っていて驚くやら安心するやら…と思ってたら容赦はなかった。いい話で終わるのかと思っちゃったじゃんか。
    神殿組はまた賑やかにやってたみたいで興味深い。神殿が舞台なので名前だけちょこちょこ出てた他の聖者も出てきてて面白かった。
    モーラの秘密はもう爆笑だったけど。そりゃあ吹くわ。チャモは今よりもっと質が悪い感じだけど、一抹の寂しさ故って感じもあって複雑な気分になる。もしかして両親と上手くいってないのか? ロロニアはうん、文章だけだと本当に恋する少女で微笑ましい、ちょっと夢見すぎだけど。
    ゴルドフは何というか、本人は本当に色々思い悩んでて大変なんだけど、ナッシェタニアに影から振り回されてる感じがちょっと可愛かった。不器用な弟分を見守りたい、みたいな気分にさせられる。相変わらずナッシェさんの本心は読めないけど、純粋にゴルドフの幸せを願ってくれていたならいいなぁ…。
    フレミーは何とも不自由でしんどい少女時代だった。テグネウにおしゃれしろと命じられたくだりは微笑ましかった。
    アドレットは昔からやっぱり努力家なんだよね。ライナやシェトラの為にも六花の仲間としてやっていってほしいけど、フレミーの存在がどうかなぁ。
    そういえば前巻でも少し最後に謎めいたところがあった一輪の聖者、今回もラストにちょっとあったけど、これどう受け止めればいいんだろう…。

  • 各六花の勇者のサイドストーリーで人となりが色々と判明したけど、それよりもピエナ王国の内情が分かったことの方が大きいかも。ナッシェタニアはかなりの切れ者な事が分かるけどこれくらいでないと六花にはなれないわけで、とすると、アドレットはかなり異質なんだな、と。

  • 素晴らしいキャラクター設定を掘り下げているのだから面白く無いはずがない。ただ短編ということで物語の魅力の1つである権謀術数や騙し騙されの要素が無いのでどうしても見劣りしてしまう部分はあるかな。

  • 薬の聖者が人殺しの斡旋をしていたり、従者に必死の命令を課していたりと、その冷徹さに驚く。人間世界の存亡ごかかっていればそうなるのかな。

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