異人館画廊 当世風婚活のすすめ (集英社オレンジ文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801003

感想・レビュー・書評

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  • 目をそらすのは、もうやめようー。

    シリーズ4作目。今回取り上げられている作品はホガースの当世風結婚。この絵は知らなかったので、すぐに画像検索した。このシリーズを読むといつも、絵は色んな見方があるのだと興味深く思う。
    千景と透磨の関係も、どんどん興味深くなっていく。いったい過去に何があったのか、何故透磨のことを忘れたのか、気になりすぎて次巻が待ち遠しい!
    相変わらずの京一もこのシリーズの良いところ。

  • 2016/12/17宝塚西図書館から借りた。

  • 千景を守りたいがゆえに、記憶を取り戻すきっかけを与えたくない透磨だが、一方で彼女の中で嫌われ者であることにジレンマも感じている。
    彼女が記憶を取り戻さなければ、透磨への彼女の気持ちが本物になることはないとも感じているのだ。
    そして物語は、今回千景の過去にダイレクトに関係してきております。面白かった。
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-5356.html

  • 図像術の話が前面に出ていて面白い。

  • ホガースの6枚からなる連作画『当世風結婚』を題材に、千景の消し去った記憶が呼び起こされる、ある種重要な巻。
    そして、まさかのカゲロウさん登場。

    透磨と千景の関係が徐々に変わり始めそう。いつも千景の考えていることがダダ漏れじゃないかというくらい、透磨の返しがいいとこ突いてくる。

    アダムとイブを模してイチジクにかぶりついて「これで僕たち同罪ですよ」からの「もうふざけるのはやめにします」にキュン死寸前。

    次巻が待ち遠しい。

  • 2人の距離が縮まった感じがしましたね。
    千景がすべてを思い出したとき、どうなるのやら。

    カゲロウさんも姿を現しましたね。待ってました。

  • 今回も危ない目に…。犯罪者かもと思われるところへ潜入って、こちらがハラハラドキドキしちゃう。旧家に伝わる図像術の絵を鑑定に来たところから始まるお話。婚活パーティーに謎の倶楽部?怪し気感たっぷり。まさかのカゲロウさん登場にオドロキでしたけど、みんなで千景を守っている感じで良かったです。事件の結末にはビックリでしたが、自分で捨てておいて、今さら絡んでくる父親の存在も不気味です。そして、ほんのちょっと進展したかな〜、千景と透磨の仲は。こちらの進行具合も気になりますね…。

  • やっと絵が出てきました。
    そして、千景の過去に迫る内容に。

    内容(「BOOK」データベースより)
    成瀬家は、代々“禁断の絵”を守ってきた旧家だ。その絵が盗まれた。当主の美津に絵をさがしてほしいと頼まれた千景と透磨だが、件の絵は異人館画廊に置き去りにされていた。同時期、失踪中の次期当主候補・雪江が遺体で見つかるが、容疑者に浮上した男が千景の誘拐事件の関係者だと判明し!?深まる謎の中、記憶の封印が次第に解けてゆく。緊迫の美術ミステリー!!

  • 【最終レビュー】

    シリーズ最新刊・予約著書。紀伊国屋書店・店内本棚にて現物確認済。図書館貸出。

    《異人館画廊シリーズ・既読レビュー
    アーカイブ》

    *異人館画廊 盗まれた絵と謎を読む少女

    http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4086017881

    *異人館画廊 贋作師とまぼろしの絵

    http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4086800012

    *異人館画廊 幻想庭園と罠のある風景(15.12既読)

    http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4086800314

    芸術の秋にちょうど相応しい雰囲気に担った

    このシリーズの最新刊。

    アートの中に込められた『様々な情景』を『土台』した、このシリーズ。

    ミステリアスな雰囲気を醸し出す作風の心地に、自然と吸い込まれていくかのようでした…

    今回は、一歩踏み込むかのように、社会との関係性をモチーフにした絵画作品を軸に展開されていたので、結構、私的には、身近に感じられたといった所です。

    今回、主な舞台である神戸に加えて

    〈+宝塚〉新たな舞台として設定されていたので、グッと地域性を頭の中で思い起こしながら、読み進めていきました。

    キーワードとして特に印象に残ったのは

    『潜在意識』

    『深層心理』

    『目隠し』

    この三つのキーワードを上手く、内容の中で絵画の背景色に絡め合わせながら、人として、どう受け止めていくのか。

    至って、日常のあらゆる所に点在しているからこそ、身近に感じられたともいえます。

    千景と透磨の関係性も、少しずつ少しずつ、時間をかけてといった感じで、絵画をバックにしつつ、縮まっていくかのようでした。

    『もどかしさもありつつ、切なさもあり』

    逆にそれが、このシリーズの描写では不思議に引き立っている感じがこれまたいいんです…

    次シリーズも、淡々と楽しみに待ちましょう…

  • 千景と透磨は、旧家の当主から次期当主候補と共に
    消えた「禁断の絵」を探すよう依頼される。
    「見た者に死を招く」と言われるその絵は、知らぬ間に
    異人館画廊に持ち込まれていた。
    同じ頃、次期当主候補が遺体で発見され…。

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著者プロフィール

三重県出身。『パラダイスルネッサンス楽園再生』で一九九七年度ロマン大賞佳作に入選しデビュー。「伯爵と妖精」シリーズ、ベストセラーとなった「思い出のとき修理します」シリーズ、「異人館画廊」シリーズ、『がらくた屋と月の夜話』『まよなかの青空』『あかずの扉の鍵貸します』『ふれあいサンドイッチ』など著書多数。

「2023年 『神さまのいうとおり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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