異人館画廊 失われた絵と学園の秘密 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 607
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801621

作品紹介・あらすじ

自殺未遂した少女、消えた絵……。鈴蘭学園美術部で起こった複数の事件には、図像術の影響が感じられる。千景は生徒の一人を装い、学園の潜入調査を決行することに……。話題の美術ミステリー第5弾!

感想・レビュー・書評

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  • 今回は高校の美術部のお話。似鳥先生の市立高校シリーズを読んでいるが、そこの葉山くんも高校の美術部だっけ。学園ミステリーに美術部は割とあってる?

    さて、今回は美術部で何かに突き動かされるように絵を描いていた生徒が自殺未遂?!図像術のなせたことなのか、図像術は写し取ることができるのか!?
    千景が2度もスタンガンで襲われるなんて、透磨は気が気でなかっただろうな。でも、千景が高校生らしいことが体験できて、よかった。
    両親に見放されていても、祖父母やキューブのメンバーや透魔がいてくれることに感謝できる千景はえらい!

  • 図書館で借りて一気読み。
    主人公も徐々に変化が見られてきていますが、まだ次作が出てないことが残念!
    何巻くらいになるのか気になります。

  • 千景が、美術科のある学園に潜入操作をする展開。
    同年代の高校生と触れあうことで、ますます柔らかくなってきた印象。

    透磨と千景の関係にもお互いの気持ちにも変化が。
    少しずつ近づきつつあるのか…お互いにひねくれてるけど。
    今後に期待。

  • 異人館画廊シリーズの5作目。飛び級で大学を出ている千景が調査のためとは言え高校に編入する話。
    作中に出てくる絵を調べてみたら、なかなか怖い絵だった。
    徐々に、本当に少しずつだけれども全体の謎が分かってきている。千景の過去の事件やそれにより記憶を無くしてしまっているせいで、透磨は千景に近づけないでいるのがもどかしい。2人とも明らかに惹かれあっているのに!!

  • 待望の五巻。
    二人の進展は今回あまりなく、ちょっと残念。
    千景が日本の学校で過ごせたのは良かったけど、小さい頃からのトラウマや外国での学生生活を体験した女の子としては、仕事とはいえあんなにうまく?溶け込めるものかな。
    図像というテーマはこのシリーズで初めて知ったけど、昔のヨーロッパの人はいろんなことを考えたんだなあ。呪術とか、手を汚さずにひとを呪ったり殺したりしたい願望って、ある意味病んでる。
    そんな難しいテーマをうまくライトミステリーに仕上げて、恋愛も絡めるのは、結構力量いると思った。

  • 女子学生と交流ができたり、男子とゲーセンに行ったり、潜入とはいえ千景が普通の高校生活を体験できてよかった。その中で透磨は男子学生に嫉妬して許嫁と名乗ったり、千景への想いを隠さない感じが良い。千景もどんどん透磨に心を開いていくラストだったので、早くお互いくっつけばよいのにーと思うけど、じっくり進むのがこのシリーズと理解。千景の秘密がもう少しでわかりそう?

  • シリーズ五作目。
    学校に潜入。

  • 今回の2人はいい距離の詰めかたしましたなぁ。

    ストーリーも結構凝ってて面白かった!

    2022.9.13
    131

  • 千景は少しずつ変わってきている様子。同世代と一緒にいる様子は新鮮でした。今回の大きな進展はカゲロウさんの正体が見え始めたこと。
    図像術の謎解きの面白さはもちろんだけれど、透磨と千景のじれじれ具合がもどかしすぎ。

  • 図像術というモチーフが興味を引いて読み続けているシリーズではあるのですが、肝心のヒロイン・千景とお相手の透磨のどちらにも好感が持ちにくい事と、曖昧さを多用するような作者の書き方がイマイチ好きになれず読み進めるのに苦労する。
    今回の舞台は学校ということで、話の展開もスムーズだったと思います。犯人はまぁ予想通りでミステリーとしては弱いけれど、図像術の方は今までで一番フクザツですね。

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著者プロフィール

三重県出身。『パラダイスルネッサンス楽園再生』で一九九七年度ロマン大賞佳作に入選しデビュー。「伯爵と妖精」シリーズ、ベストセラーとなった「思い出のとき修理します」シリーズ、「異人館画廊」シリーズ、『がらくた屋と月の夜話』『まよなかの青空』『あかずの扉の鍵貸します』『ふれあいサンドイッチ』など著書多数。

「2023年 『神さまのいうとおり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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