君と星の話をしよう 降織天文館とオリオン座の少年 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 130
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801249

作品紹介・あらすじ

顔の傷が原因で周囲と馴染めず、高校を中退した直哉は、不思議な青年と出会う。「君の顔にはオリオンがいるんですね」傷をそんな言葉で褒めた青年・蒼史は、小学生の妹・桜月と天文館を営んでいて……?

感想・レビュー・書評

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  • ひとこと。
    かっこいい。

    私の場合は涙するまではいかなかったけれども、
    話のスピード感や展開、キャラクターたちの
    どれもが魅力的に見えました。
    とても、とてもよかった。

  • 不覚にも泣いてしまった。
    家族の在り方の答えはひとつじゃないし、誰かがとやかくいうものではない。
    空に星が光るように大事な人はただそこにいるだけで大きな光になるんだ。

    オリオン。英雄がいつもそばにいる。
    欠点を強みに変えて、星空を手に入れて、強く生きていくんだろうな。

  • 心がほぐされていくような、優しい読後感の本です‼︎ 顔にある傷のせいで他人から「悪」だろうという色眼鏡で見られどこにも居場所が無かった直哉が、顔の傷を「オリオン座」だと表現してくれた蒼史さんと関わっていくことで「星空の下」という居場所を得ていく様が、読んでいてすごく暖かみを感じました‼︎ 直哉を丸ごと受け入れてくれたような温かい蒼史さんにも、文字通り1人では抱えきれないほどの重い過去がありましたが、これからはコガネだけでなく弟子となった直哉も蒼史さんの苦しみを分かち合ってくれるのだろうと思えました。

  • 4-5回泣いた

  • 自分の居場所ができてやりたいことが見つかって直哉くん良かった。ハートフルなお話しです。

  • 小さい頃に負った傷と、外見のおかげで素行が悪いと思われて生きてきた主人公が、星が大好きすぎる大人に出会ったことで、変わっていく話。
    読んでいくと星が気になってきちゃいます。物理とか数学は苦手なのでなんでこうなのかの部分は無理ですが、満天の星空を見に行きたくなります。
    価値観を押し付けてくるひとはほんとうに苦手であり、自分でもそうならないようにありたいと思わされます。

  • 周囲に理解されずにはみ出してしまった行き場の無さや、見つけた場所の暖かさ等、繊細に描かれていて惹きこまれました。
    やりきれない事も多い中、主人公が若い事もあって希望ある内容で良かったです。
    優しい、暖かい物語。

  • 「家族の在り方はそれぞれだ」という事をテーマにしているが、メインの登場人物を取り囲む環境がなかなかに酷なので、現実よりも大げさに書かれた環境が嫌な人にとっては苦手かもしれない。
    星の話は興味深く、主人公と降織私立天文館の人々に絞って読むなら、温かい話だと思う。
    なので、購入を迷っている人は1話読んでみるといいかも。
    個人的には、「北天の絵本」が綺麗なお話で好き。

  • この作品の中では「虐待」が身体的虐待に限られてるようだけど、小学生に家事全般やらせて誰もネグレクトだと自覚してないのは十分虐待だと思うよ…。ティーンズ小説によく出てくるけど。あと冷徹なPTAとケースワーカーとか。小学生が怪我したときに生活がままならなくなるのは福祉が入ってしかるべきだと思う。

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