京都伏見は水神さまのいたはるところ 花ふる山と月待ちの君 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086802420

作品紹介・あらすじ

京都伏見に春がやってきた。
東京から伏見の蓮見神社に住む祖母の家に引っ越してきて半年近く。
女子高生のひろは綻びはじめた花の匂いに包まれ幸せな気持ちで春を迎えていた。
しかしある日、祖母を手伝って出した古いお雛さまから不思議な声が聞こえてきて。
はす向かいにある造り酒屋『清花蔵』の跡取りで幼なじみの大学生・拓己と、ひろが幼い時に友達となった白蛇の化身・しろとともに、声の謎に迫ることになるのだが・・・?

『観月橋と雛人形』のほか、
高校時代の剣道のライバルに拓己が対峙する『心真館の約束』、
決して咲かないしだれ桜の謎に迫る『この世の春』の全3本を収録。
過保護気味な幼なじみと蛇の化身から自立したくて、ひろも奮闘するものの・・・?

ほっこりじんわり、優しさに満ちた京都のあやかし春物語。

感想・レビュー・書評

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  • 一巻と変わらず穏やかな雰囲気。
    ひろが頑張って成長しようとし、少しずつ進んでいるのがわかる。ひろと巧己それぞれの依存があるけど、そのまま二人で成長していけば良いのかなと思います。

  • 相変わらず不器用なひろ。でも、少しずつ自分のしたいことが分かるようになってきているのが嬉しい。一緒にいたい人が増えていくのも。自分の足でちゃんと立って、周りの人に面倒をかけたくないと思っているひろだけど、その真っ直ぐさが人を惹き付けているのかも。拓己やシロはなにがあってもひろを守ろうとするだろうし、ひろもなんとか役に立ちたいと思っている。そんなお互いを思いやる気持ちに抜けて触れられる優しい話だった。

  • 2作目。太閤の花見が登場。ひろがイラつくのは変わらないが、ちょっとはマシになって来た

  • 目まぐるしい環境から自分らしさを取り戻せる環境になって良かった
    でもそこで今までに無かった、感じ取れなかった感情に焦っちゃったんだね〜
    拓巳自身もまだ必要としてくれてるって安心感を求めてる
    これからシロと拓巳のやり取りがどうなるかな

  • 主人公の成長と共に時間が動き出す。
    進む事が怖いのは皆同じ。少しずつ、ゆっくり進んでいこう

  • ひろがかわいいなぁ

  • 2019年3月集英社オレンジ文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。観月橋と雛人形、いつかの約束、この世の春、の3つの連作短編。この世の春のお花見シーンは綺麗で圧巻でした。ちょっとシロを険のある表現で、書き過ぎ、そしてヒロの後ろ向きの気持ちの書かれる割合が多過ぎるとも思います。せっかくの不思議で、綺麗な出来事が、霞んでしまいます。

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