京都伏見は水神さまのいたはるところ 雨月の猫と夜明けの花蓮 (集英社オレンジ文庫)
- 集英社 (2019年9月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086802734
作品紹介・あらすじ
京都を彩る花鳥猫。水にまつわるあやかし事鎮め、じんわり優しい3つの物語。
過保護な幼馴染みの拓己と水神さまのシロに世話を焼かれながらの京都・伏見暮らしも早や半年。
高校二年生になったひろは進路希望届を前に悩んでいた。
京都に残るか、東京に戻るか、進学するのか、
そして将来何をしたいのか・・・・・・決められずにいた。
そんなある日、親友で陸上部に所属する陶子の様子がいつもと違うことにひろは気づく。
そこに不思議な少年の声が聞こえてきてーー!?(「飛燕の絆」)
造り酒屋の清花蔵の跡取りである拓己が、蔵の庭造りをすることになった。
ひろは拓己の剣友が住む寺へ行き、拓己と一緒に紫陽花を選んだのだが・・・?(「六月の猫」)。
7月に入り、友人たちと祇園祭りに行く約束をしたひろに、去年クラスメイトだった大野達樹が「話がある」と言ってきて・・・?(「瑠璃色の夜明け」)
緑眩しい初夏から夏の京都を彩る、花鳥猫。水にまつわるあやかし事鎮め、
じんわり優しい3つの物語。
感想・レビュー・書評
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拓巳とひろ、早くくっつけばいいのに。
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三冊目。優しい雰囲気。
2020/8/19 -
お互いさぐりさぐりで片思いしていて初々しい。
ひろが少しずつ他人と関われるようになっていっているので、そのまま輪を広げていけたら良いなと思います。
シロもその中に入れて孤独から救ってあげて欲しい。 -
ひろのあざとさが鼻につくが、藤森神社や巨椋池の話が身近なだけに面白かったわ
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ひろの感情の移り変わり、拓巳の頼りにしてもらいたい、シロのひろだけで良い世界
どれもこれもこれもこれからの展開が気になる
拓巳がどう向き合うのか
ひろがその感情に名前を付けることができるのか -
人類の進歩と共に無くなっていくものの多さをかんじて、泣いてしまった。
そして、祖父、親、子ども、兄弟、いろんな考えに涙した。 -
拓己くん、めろめろやん
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最後の方が少し駆け足で残念でしたが。
いろいろつまっています。 -
2019年9月集英社オレンジ文庫刊。書き下ろし。シリーズ3作目。飛燕の絆、六月の猫、瑠璃色の夜明け、の3つの連作短編。最後まで猫の正体がわかりませんでしたが、タイトルに忍ばせてあったんですね(六月の猫/雨月の猫)。瑠璃色の夜明けでの、ひろがとった対応が見事で胸のすく思いがしました。ぽやんぽやんのひろもずいぶんとしっかりしてきたようで、安心です。次巻が楽しみです。