ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人 2 (集英社オレンジ文庫)
- 集英社 (2019年12月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086802901
作品紹介・あらすじ
横浜山手のホテル・猫番館で働くパン職人の紗良。
ここに勤めて早3か月、今日も“事情"を抱えたお客様がやって来るーー
長逗留して新作執筆中の人気小説家は、パンは食べないと言い出し…「黒猫とデニッシュ」、
ベル・スタッフの小夏が猫番館に就職したのは、スイートルームで過ごした贅沢な時間がきっかけで…「おひとりさまスイートルーム」、
特別ディナーをリクエストしたやり手の女性実業家は、パティシエの誠の元婚約者で…「赤い靴のセレナーデ」、
ウェディングパーティーのケーキセレモニーで、新郎新婦はそのサプライズ演出に…「薔薇園で祝宴を」
ーー噛みしめるのはパンのおいしさだけじゃない。おもてなしいっぱいのハートウォームストーリー第2弾!
感想・レビュー・書評
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☆4
シリーズ第2弾
「猫番館」でパン職人として働き始めて、3ヶ月が経った紗良。
今作でも様々な“事情“を抱えたお客様が「猫番館」にやって来て、心が温まったり、ちょっぴり切なくなったり…とても楽しませてもらいました!
「猫番館」のスイートルーム!私も宿泊してみたいです(*´˘`*)♡詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても良かったです!
私が小湊さんの作品と出会ったのは「ゆきうさぎ」シリーズでした。優しい心温まる描写と読者を決して嫌な気持ちにさせない物語に惹き込まれました。
そして今回、猫番館シリーズを知り読み始めたところやはり小湊さんの作品には癒されました☺️ゆきうさぎとはまた違った人々と職業ですが、猫が登場したりゆきうさぎに登場したあの人物も出てきます!
続編も読みたいと思いました! -
1巻は主人公が軸の話だったけど2巻は同僚が軸でこれもまた奥深い
別作の知ってる人物の話題が出るとニヤリとしてしまう -
シリーズ2作目。美味しい料理、パンやデザートとともに登場人物の過去も明らかになりより物語にも惹き込まれました。出てくる人たちに悪者がいないことに安心感があります。[ゆきうさぎ]の人たちのその後にも触れられていてゆきうさぎファンの自分としてはとても楽しめました。
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シリーズ第二弾。
パン職人の紗良が〈猫番館〉で働き始めて早3か月。
ある日、長逗留中の売れっ子小説家に“今後はパンを出さないでほしい”と言われてしまいます。
件の小説家はなんと〈猫番館〉の元スタッフだった事が判明して・・(「黒猫とデニッシュ」)。
このシリーズは一応紗良が主人公ではあるのですが、群像劇的な要素もあります。
“ホテル”というシチュエーションと群像劇は相性が良いですものね。
さて、今回はベル・スタッフの小夏が〈猫番館〉で働く前のお話(「おひとりさまスイートルーム」)や、紗良の叔父でパティシエの誠と元恋人の話(「赤い靴のセレナーデ」)など、〈猫番館〉の従業員たちの過去の話が多かったです。
どの話も心温まる読後感で安心の読み心地なのですが、個人的には小夏メインの「おひとりさまスイートルーム」と、要の恩師と元同級生のウェディングパーティーの話「薔薇園で祝宴を」が好きでした。
小夏の趣味の“おひとりさまホテルステイ”は非日常空間を味わえて気分が上がるのがめっちゃ共感しますし、ボーナスはたいて〈猫番館〉のスイートルームに宿泊なんて羨ましい限りですね。
そして「薔薇園で・・」の方は結婚に反対していた新婦の父親がパーティーへサプライズ参加するという心憎い展開に、読んでいるこちらも幸せな気持ちになりました。
ところで、イケオジの誠さんと小夏さんは年の差はあれど結構お似合いだと思うのですがどうなのでしょう?
そして紗良にちょっかい出すのが大好きな要も、すでにラブ路線が見え隠れしておりますぞ?
という感じで〈猫番館〉スタッフの関係の進展も含めて今後の展開が楽しみな私です。 -
追いかけているシリーズ2冊目。
パンはもちろんだけれど、出てくるお料理がすべて美味しそう。
マダム視点のお話も、誰か視点も、温かみがあってほのぼの。
主人公のサラの素直さ、芯の強さ、が羨ましい。 -
要と紗良の距離が少し近づいた気がする2巻。
元職員で現小説家の客のもてなしや、小夏や誠の過去に関わる話。
ウェディングのおもてなしの話では、こんなホテルでレストランウェディングできたら、幸せだなって思った。