- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086802970
作品紹介・あらすじ
季節は冬。年末年始、「ゆきうさぎ」の常連客たちは――
帰国した娘夫婦と温泉旅行を楽しむ彰三、息子からの思いがけない贈り物に舌鼓を打つ八尾谷夫妻、愛娘に彼氏らしき男の存在を感じ、ため息をつく花嶋――それぞれの時間を過ごしていた。
そしてバレンタイン、都築は想いを寄せていた碧に自分の気持ちを伝えて……!?
一方、碧は大樹の実家である箱根の温泉旅館・風花館を訪問することに。のんびりと観光などする予定が、旅館は大樹が借り出されるほどの忙しさ。そんなとき大樹の祖母・葉月が寝込んでしまい……。
さらに季節はめぐり3月。碧の大学卒業が近づき、勤務先となる学校での研修も始まった。ある日帰宅すると、父親の浩介がつくった「肉じゃが」が食卓に。
「ゆきうさぎ」のレシピでつくったというそれを食べながら、碧は浩介にあることを報告する――。
小料理屋が舞台のハートウォーミングストーリー、けじめと新たな出発の第9巻!
感想・レビュー・書評
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☆4
シリーズ第9弾
碧が「ゆきうさぎ」でのアルバイトを卒業する日が近付いてきました。
寂しいけれど、教師として新生活をスタートさせる碧を応援したい気持ちでいっぱいです。きっと生徒たちに慕われる素敵な先生になるんだろうなぁと思います❁⃘*.゚
次は遂に最終巻!どんな結末になるのか今からとっても楽しみです(*´˘`*)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
碧の就職先も決まり大学も卒業。いよいよゆきうさぎでのバイトもカウントダウン、終わってしまう寂しさも感じつつ碧と大樹の行末が幸せでありますようにと願ってしまう。
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大樹さんとタマのイチャイチャっぷりが素晴らしい!(笑)
でもなぜかほほえましくって初々しいんですよね~。
1巻より時が流れるのも早くタマも大学を卒業。
いいところの学校に決まったっぽいし葉月さんを始め周囲の人も優しい。
だから安心して読めました。
せめて結婚するまで続いて欲しいなあ。 -
シリーズ第九弾。
小料理屋〈ゆきうさぎ〉を舞台にしたハートウォーミングストーリー、連作四話+序章&終章が収録されております。
※今回は、巻末レシピの掲載はありませんでした。
順調に交際を続けている碧(タマ)と大樹。
二人は挨拶&観光も兼ねて、大樹の実家である箱根の温泉旅館・〈風花館〉を訪問することに。
本来なら、のんびりと箱根デートを楽しむ予定だったのですが、思わぬ旅館スタッフの欠員で、大樹がヘルプに入ることになり、さらにはあの厳格な大樹の祖母・葉月さんが体調を崩してしまい、観光どころではなくなってしまいます。
「彼氏とラブラブ温泉デート」のはずが「厳しいお祖母さんの看病」をする羽目に・・普通の女子なら“えーっ(泣)”とへこんでしまうであろう状況なのですが、そこは“人柄JAPAN”(人柄ワールドカップ日本代表)のタマちゃん。
葉月さんの看病を自ら名乗り出て、身体が温まるように“みぞれ鍋”(大根おろし入りの鍋)を手作りしてあげるという気立ての良さ・・・本当、いい娘ですよね!
そんな訳で大樹と“まったり”はできなかったですが、すっかり雪村家の皆さまに気に入られたようで“嫁・合格!”といった感じです。
で、そんな碧に前から好意を抱いていた都築さんが、ついに“思いを伝える決意”をするのですね~。
クレバーな彼は、碧と大樹の仲は既に気づいてはいるのですが、それにも関わらず自分の気持ちに“けじめ”をつける為、傷つくことを承知であえて告白に臨むという・・その勇気に拍手を送りたいです。
本当、今まで“ミスター当て馬”という枕詞をつけていてスミマセンでした・・都築さんにも春が訪れることを願ってやみません。
そして、“けじめ”といえば満を持して碧が父親の浩介さんに、大樹と付き合っている事を打ち明けるのですが、“常連の間ではとっくに噂になっていた”とのことで、既にバレていたというオチでした。
さらに、碧が大学を無事卒業するなど、着々と物語が終わりに近づいている気配を感じますね。
そう、ついに次の巻でシリーズが終わってしまうのでございます。
因みに、前巻に引き続きこの巻でも『ホテルクラシカル猫番館』のキャラがチラっと登場しておりました(まだ高校生でしたが)。
これは作者の方が『ゆきうさぎ』終わった後は、『猫番館』読んでね!という匂わせなのかな・・とつい勘繰ってしまった私です~。
(ま、既に『猫番館』に手を付けているのですけどね(´▽`;)) -
ゆきうさぎの始まり
碧と都築のバレンタイン
碧、大樹の実家に訪れる
碧の卒業式
着々と時は流れ、碧の卒業と就職が近づいてくる。
この物語ももうすぐ終わりかと感慨深い。
大樹の実家でのエピソードは
読み手としては少しハラハラするものの、
それでも碧の人柄がとても活きるストーリー。
そして、先代女将の雪枝のゆきうさぎをオープンさせるエピソードなど、時を遡って覗き見る感じもまた、古いアルバムをめくるような懐かしさを感じられる。
碧、やっぱり教師やるのか…と女将にならなさそうな展開に少し残念。 -
最初っから、きゃーーー、ってなるいちゃいちゃぶり。
ほっぺって、ほっぺって!!!
マカロンって、作るのあんなに大変なんだ。
メッセージが素敵。
都築さん、一大決心がかっこいい。
タマは大樹の実家にもご挨拶に行ったし、就職して忙しくはなっても、2人の仲は鉄板。
冒頭のあの女の子ってそうだよね。
時間のずれがあるのはあちらで分かってたけど、思った以上にずれがあるんだなぁ。 -
葉月さん、厳しいけどいい人。
タマちゃんの素直さと優しさがたくさんの人から愛される理由だと思う。
新社会人、ガンバレ! -
碧ちゃんがいい子すぎる…!
初めての彼氏との旅行で予定が崩れたってのに、気むずかしい大姑さんと二人きりの空間に居て、それも看病するなんていい子すぎる。
これが自分なら…と考えると人間出来すぎていて恐ろしい。
しかもそのいい子ちゃん具合があからさまじゃなくさり気ない感じが尚更怖い。
え?家庭環境が良くて精神的に安定してきちんと段階踏んで成長していくとこんなに人格者になるの?大学生で?
って穿った見方ばかりした。