京都伏見は水神さまのいたはるところ ゆれる想いに桃源郷の月は満ちて (集英社オレンジ文庫)
- 集英社 (2020年1月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086803007
作品紹介・あらすじ
幼馴染みで造り酒屋『清花蔵』の跡取り拓己と水神の化身シロに世話を焼かれながらも、しっかりしなくちゃと奮起中の女子高生のひろ。
蓮見神社の宮司を務める祖母はな江の仕事である水にまつわる相談事の手伝いも、少しずつだができるようになってきている。
大きな台風が通過した後の秋のある日、地蔵盆の手伝いをしていたひろは、寂しげな少女・奈々のことが気になってならなかったのだが奈々の心はなかなか開かれず…。【一 野分けの後】
高校の文化祭で和風カフェをやることになったひろ。老舗の和菓子屋さんの跡取りの先輩に干菓子作りをお願いすることになったのだが…【二 月見うさぎの探しもの】
十月に入り『清花蔵』にも杜氏と蔵人たちが戻ってきて酒造りが始まっていた。しかしある日、寺や神社に奉納する予定だった搾りたての新酒を何者かが奪っていく騒ぎがあり…それは人ならざるものの仕業とふんだひろと拓己。そんな折、ひろの祖母で蓮見神社の宮司であるはな江が怪我をして…【三 桃源郷の終わり】
貴船の山々が紅葉の錦で輝き、薄野に満月が輝く夜。美しい季節の訪れは、ひろの心にも変化をもたらして…?
京都伏見を舞台に繰り広げられる、水にまつわる事鎮め、ほっこりじんわり第4弾。
感想・レビュー・書評
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4冊目。もどかしいのが少し進んだかもしれない。
2020/8/21詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お互いにすこしずつ自覚しているけどもどかしいところもまたよかった。。白にもいろいろな大事なものができてきて。早く、続きが読みたいです。
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第4弾は主に貴船の話。組み立てとしては面白い
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密かに惹かれる人が出てきた〜と思ったら拓巳に潰されてく(笑
拓巳もかなり自分の想いに蓋ができなくなってるし、ひろは周りの事もありやっと自分の想いに気付けた
でもお互い今の関係を壊したくないと思ったら進めないよね〜
特に拓巳の人への態度を見てたら余計にだよね -
お互い両思いなのにもどかしい。
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花薄好きです!
すごく美しい!シロとお似合い❗️
拓己とひろもどうなるかな?ドキドキ✨ -
ひろが凄くしっかりしてきました。シロの世界も広がってきていて安心します。やっと恋心にも目覚めてくれたので今後が楽しみ。
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2020年1月集英社オレンジ文庫刊。書き下ろし。シリーズ4作目。野分けの後に、月見うさぎの探しもの、桃源郷の終わり、の3つの連作短編。不思議な声が聴こえるひろの事件解決が面白い。ひろ、拓己、シロそれぞれの成長も楽しく、次巻が楽しみになります。シロが、呼ばれていたという指月という名が味わい深いです。