失わない男 ~警視庁特殊能力係~ (集英社オレンジ文庫)

  • 集英社
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本棚登録 : 150
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086804424

作品紹介・あらすじ

膨大な指名手配犯の顔を覚え、街角で地道な『見当たり捜査』を行う警視庁捜査一課の専門部署『特殊能力係』。
上司の徳永と新人の麻生瞬、二人きりの部署へ、ある日謎の美女が訪れる。
徳永に「美貴子さん」と呼ばれ親しげな彼女は一体何者なのか。気になって仕方がない瞬は、見当たり捜査中、指名手配犯リストに載っている男に声をかけられる。
警戒する瞬に道を尋ねてきた男は、病により既に自分の犯した罪も名前さえも忘れていた。
忘れてしまった罪は、なかったことになるのか。
特能バディの事件ファイル、シリーズ第7作!

感想・レビュー・書評

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  • 事件そのものより、忘却って救いにもなり痛みにもなるっていうことを改めて思わされた。

    忘れることと記憶を失うこと似て非なる印象だなぁ。

    2023.5.20
    86

  • 徳永の新人時代の元上司とのやりとりから始まる「あなたの周りに忍び寄る認知症」。年を取るということはそういうことなのだ…。元上司・富樫の奥さん、何かありそうだなーと思ったらやっぱり犯人側か。若年性アルツハイマーすら妻の偽装かと思っていた私は相当毒されているな…。今回は特能の特能らしい働きが薄かったから次回に期待。

  • 今回のは、ちょっと読後感が複雑
    別れた奥さんとか、子供とか出て来るのかと、ベタな想像をしたのですが…
    まあ、出てきたら出てきたで、都合良すぎると感じたでしょうけど

  • サラサラっと読めて満足感もある大好きなシリーズ。ほろ苦い結末。

  •  特殊能力係の徳永の元へ、突如謎の美女が訪ねてくる。親しげに『美貴子さん』と、女性の事を下の名前で呼ぶ徳永が気になって仕方ない瞬。
     そして操作中に指名手配犯を発見するも、男はアルツハイマーで犯罪の記憶を全く持っておらず…

     今回のテーマはアルツハイマー。
     美貴子の正体は徳永の元先輩刑事・冨樫の奥さんだったけど、ラストは何度も後味の悪さがありました。美貴子想っていた冨樫と、それと真逆の想いだった美貴子。バツイチの冨樫がようやく巡り当てた相手だと感じていたのに、とてもやるせなかったです。

     瞬も自分の甘さを再確認して、また成長した様に思いました。

  • シリーズ第7弾。

    今回は忘れないという特殊能力よりも、アルツハイマーで忘れてしまうという逆の視点での話。
    徳永の元上司であった富樫の発病からの展開にビックリ。
    ちょっと無理やりな展開にも思えるし、瞬と徳永との関係性も近すぎて、重い。
    いくら尊敬しているからと言っても、公私ベッタリすぎるのもどうだろうか。
    忘れないという設定は面白いが、新たな切り口を期待したい

  • もう7巻目…表紙の絵、いいなぁ…

    今回はちょっと重いテーマ。
    『忘れない男』の瞬くんもいろいろ考えちゃいますよね〜

  • このシリーズも好き。もっと読みたい。淫らシリーズのひさもとリューモンも出てくるからそっちの新作も読みたいなあ。

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著者プロフィール

12月20日生まれ、射手座、B型。2002年、『罪なくちづけ』でデビュー。BLや女性向け小説など幅広く執筆し、「たくらみ」シリーズ、『忘れない男』に始まる「警視庁特殊能力係」シリーズなど、人気シリーズを多数持つ。

「2023年 『先輩と僕 総務部社内公安課 FILE 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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