掌侍・大江荇子の宮中事件簿 参 (集英社オレンジ文庫)

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086804820

作品紹介・あらすじ

女3人寄らば、事件勃発!!
噂、嫉妬、嫌がらせ…宮中では今日も誰かがこじれている――。

定年退職を目指して働く内裏女房のコウ(コウ※)子。
だが女が集まる宮中に平穏が訪れるわけもなく……。
離婚を機に復職した同僚の不穏な噂や夜な夜な響く赤子の泣き声、朽ちていく謎の庭。
さらには帝から二人の女御のうち一人にだけ贈られる特別な唐錦が引き起こした女たちの対立。
火種はどこにでも燻っている。
そして、ここではだれもが秘密を抱えて生きている。
図らずも帝の信頼を得てしまったコウ子は、内裏を騒がす事件と謎を穏便に解決しようとするが、思わぬ人物の秘密を暴くことになり!?

死者と生者の思惑が交じり合う、平安京・働く女の秘密の事件簿第3弾!

※くさかんむりに行

感想・レビュー・書評

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  • 平安時代の宮中で起こる謎解きをするこのシリーズ、大好きです。

     衣装に関わる女心の機微を描いた作品。人がいない局で聞こえる赤子の声の謎。

     いまさらのように舞い込んできた法要の謎など人が多く、政の場所であるがゆえにおこる様々な騒動が人間らしくて、面白いです♪

     続きが楽しみですねぇ(*^^*)

  • ようやく征礼への想いを自覚した荇子。それでも結婚への気持ちはまだ後ろ向きだったけど、帝からの後押しで屋敷を征礼と一緒に賜る事になり、結婚するかそのまま同居するか、次巻が楽しみにです。

    どんどん帝への覚えもめでたくなった荇子の、今後の活躍も期待しています。

  • 麗景殿女御のお話が面白い。私も女御と同じく着飾るのも恋愛も興味無い。なのに世間だの同僚だのにこれ着なきゃおかしい、女子は結婚して子供産んで当然と呪いの様に毎日聞かされたら、そりゃ抵抗する気力も失う。大分薄れた令和でもまだまだ年寄りは男尊女卑な考え方お持ちの人いるのに、まして平安時代なら…完璧変人扱いされるよな と女御に同情

  • 進んでいないようで一歩進んだ。とりあえず結婚はどうかわからないけど、意識するようにはなりましたね。帝と女御達の関係も複雑でどうなるのでしょうか。後宮に仕えるものもそれぞれ事情があり、事を収めるのも大変です。また次回作にも期待です。

  • 色々な人の思惑を上手にいなして落とし所を見つけていって、どんどん宮に気に入られている荇子。恋そっちのけで仕事に生きてるみたいで、甘さは無いけど楽しく読めます。

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著者プロフィール

埼玉県出身、佐賀県在住。「平安あや解き草紙」「なりゆき斎王の入内」シリーズをはじめ、数々の人気シリーズを執筆。その他の作品に『西陣あんてぃく着物取引帖』『お師匠さまは、天神様』『後宮の薬師』『掌侍・大江コウ子の宮中事件簿』などがある。

「2023年 『華は天命を診る 莉国後宮女医伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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