パリ二十区の素顔 (集英社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087200218

作品紹介・あらすじ

パリ在住のジャーナリストが、官庁街から高級住宅街、移民街とくまなく歩いて住民たちにインタヴューし、各々の区の個性とそこに暮らす人々の素顔や喜怒哀楽を紹介する。時に歴史解説風、時に旅行ガイドブック風、時に文学エッセー風、時に庶民の一代記風…と、四季を通して楽しく散策をしながら、パリに暮らす人がひりひりと生身で感じているパリの匂いや感触を追体験する。歴史と文化と伝統に支えられた街に、生っ粋のパリっ子と移民たちが暮らし、内と外のエネルギーがぶつかりあって、絶えずあらたなエネルギーが生まれる。そんな新しいパリの素顔。

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    パリ在住のジャーナリストが、官庁街から高級住宅街、移民街とくまなく歩いて住民たちにインタヴューし、各々の区の個性とそこに暮らす人々の素顔や喜怒哀楽を紹介する。
    時に歴史解説風、時に旅行ガイドブック風、時に文学エッセー風、時に庶民の一代記風…と、四季を通して楽しく散策をしながら、パリに暮らす人がひりひりと生身で感じているパリの匂いや感触を追体験する。
    歴史と文化と伝統に支えられた街に、生っ粋のパリっ子と移民たちが暮らし、内と外のエネルギーがぶつかりあって、絶えずあらたなエネルギーが生まれる。
    そんな新しいパリの素顔。

    [ 目次 ]
    1区―サント=シャペルとパリ最高裁判所
    2区―パッサージュのある街
    3区―伝統とエレガンス
    4区―ユダヤ人街のシナゴーグとエルサレム修道院
    5区―散策、植物園まで
    6区―ソレルスの通る道
    7区―ロダン美術館の庭
    8区―プルーストの影を求めて
    9区―人形師が繰る魔法のノエル
    10区―未来と過去が交差する北駅と東駅〔ほか〕

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • パリには今も昔も移民がたくさん住んでいた。ユダヤ人に代表される人々、現在はアジア系も増えてきたようだ。アジア人は「シノワ(中国人)」と言われるようだ。

  • 四区と九区の話がすき

  • パリ在住20年あまりという著者さんの、パリ1〜20区の街の様子を書き連ねたエッセイ集です。

    小説に出てくる街というのは、そんなに細かいところを知らなくてもざっと読んでしまえるものが多いのですが、中には「○といえばこんなところ」と打てば響くような情報があったほうが読みやすいものがあります。日本でいえば「東京のお台場」「大阪の新世界」といった地域の持つイメージと実態ですね。

    おフランスの花の都、パリではそれはどうなるのか、ということが1区につき1章で語られます。読んでいくと、いろいろなことが分かります。女性誌でいうところの「エレガントでクラシカルなパリ」といえば、中心部の一ケタ(1〜9)区と考えてまずOK。2ケタ区も、高級住宅地の16、17区を過ぎると生活基盤のキビシイ人が住む地区、というふうに変わっていきます。この差を、1区につき1人の人物や1つの場所にスポットを当ててコンパクトに描いておられます。これはあとがきで「ルーヴル宮殿から移民街までの距離」と評されており、初めてパリ観光に行ってメトロ各線に乗ったときに感じた温度差ってこれなんだ…と思いました。

    分量もほどよく、パリの各区の雰囲気をざっと知るのにおすすめの1冊です。フランスの社会の仕組みを知るには、もう何冊かプラスして読んだほうがいいかもしれません。

  • パリの片隅っていうか、筆者の見たパリの姿。

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著者プロフィール

フリージャーナリスト、エッセイスト、指圧施療師。1960年千葉県生まれ。上智大学外国語学部卒。フランス在住35年あまり。著書に『フランス家族事情』(岩波書店)『パリ二十区の素顔』『踊りませんか』(集英社新書)『フランス父親事情』(築地書館)『生きることの先に何かがある』(さくら舎)など。雑誌、新聞、ラジオでフランスの「いま」を伝えるかたわら、40代に指圧と出会い、パリで指圧および東洋医学の免状を取得。パリ郊外で施療を続けている。

「2020年 『〈話す・聴く〉から始まるセルフケア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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