雅楽 ―僕の好奇心 (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087200652

作品紹介・あらすじ

雅楽とはなんだろうか?「ああ、神社の音楽でしょ」などと言い切られてしまうと、僕はちょっとがっかりしてしまう。雅楽とは音楽だけではない。思想であり、哲学であり、天文学であり、礼節や作法であり、科学や統計学でもあるのだ。平安時代に成立し、気の遠くなるような歴史と完成度を持つ雅楽の継承者として、いかに雅楽が深い世界観を持っているかを、正しい知識とともに理解してもらいたいと思い、本書を書いた。篳篥、笙、龍笛、箏などの楽器、舞楽の装束、楽曲の意味や構成。雅楽を鑑賞するための手引きとして、東儀秀樹の音楽をより身近に感じてもらうための案内役として本書が活用されたらうれしいと思う。

感想・レビュー・書評

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  • 雅楽に関する入門書。半分は著者の自分に関するエッセイ。

  • (プロローグから2章までを)読み終わるのに何年かかかった。。
    3章から6章は、あっという間。歴史を元にした考察とか史実の部分はすごく興味深い。この時代だからインターネットで実際の演奏や演舞を観ながら書いてあることを理解できるのも嬉しい。
    雅楽に興味があって自慢話が苦手な人は、「2章まで」と、「7章から」は読まずにその間だけ読むことをお勧めする。

  • 東儀さんと自分似てるかも…と、ちょっと思った。

  • 東儀秀樹が書いているので、想像通り鼻につく本ではあるが、雅楽についての基礎知識についてはわかりやすく、それでいて結構詳しく書かれています。雅楽について特別な思い入れはないが、歌舞伎や日舞などと比較するとやはり優雅だし、自分が好きな時代の音楽なのでやはり心地よく聞けるのである。
    資料としては愛蔵版であります。

  • 10年位前の本ですが、東儀さんが「俺って天才だろう?」という感じで書かれたエッセイです。東儀ファンの方にはいいんじゃないでしょうか。私はキライではないです。

  • 打ち合わせが、太鼓の合わせからきていることを知りました。
    写真も適度。

    参考文献、索引がないのは悲しい。
    新書だから仕方がないのでしょうか

  • そういえば東儀秀樹さんが雅楽の本を書いていたのを思い出して、手に取る。これはわかりやすい。まずはこれからでしょう。

  • [ 内容 ]
    雅楽とはなんだろうか?「ああ、神社の音楽でしょ」などと言い切られてしまうと、僕はちょっとがっかりしてしまう。
    雅楽とは音楽だけではない。
    思想であり、哲学であり、天文学であり、礼節や作法であり、科学や統計学でもあるのだ。
    平安時代に成立し、気の遠くなるような歴史と完成度を持つ雅楽の継承者として、いかに雅楽が深い世界観を持っているかを、正しい知識とともに理解してもらいたいと思い、本書を書いた。
    篳篥、笙、龍笛、箏などの楽器、舞楽の装束、楽曲の意味や構成。
    雅楽を鑑賞するための手引きとして、東儀秀樹の音楽をより身近に感じてもらうための案内役として本書が活用されたらうれしいと思う。

    [ 目次 ]
    第1章 雅楽のバイブレーション
    第2章 僕が雅楽に出会った頃―宮内庁の異端児
    第3章 雅楽、その千四百年の歴史―平安の華麗さのシンボル
    第4章 完成をみた雅楽―日本固有の音楽ジャンル
    第5章 楽器の織りなす宇宙観―「天・地・空」の調べ
    第6章 平安、音の不思議な宇宙―森羅万象と呼応する音
    第7章 雅楽のルーツを訪ねて―シルクロードで出会った楽器たち
    エピローグ 好奇心のままに

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 概ね想定どおりの内容で、雅楽の世界の基礎知識の入門と、筆者自身の思い入れが綴られている。個人的な興味でいえば、もう少し楽器の解説にページを割いて欲しかった。ちょっとばかり、筆者の自意識が前面に出すぎという感もあるが、この人の立場からして半分はタレント本と思えば、これも止むを得まい。

  • 雅楽師・東儀秀樹の著書。雅楽のことというより、彼のライフスタイルや雅楽との関わり方について書かれたエッセイ。

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著者プロフィール

雅楽師、京都嵯峨芸術大学教授

「2011年 『私と世界、世界の私』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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