天才アラーキー 写真ノ時間 (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087201727

感想・レビュー・書評

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  • 撮影現場で、インタビューで、あるいは撮影現場に向かう車中などで採録されたアラーキーのフツーのしゃべくりを活字に落とした本。

    ほとんどは下卑かエロかダジャレかウフフフ(アラーキー特有の含み笑い)である。

    そんなのがカネになっていいなあ…と思って油断していると、ズバっと心臓を射抜かれたりすることになる。混沌の路地の奥で、ほんとにカネ出して買った甲斐のある珠玉の言葉に射抜かれる。まさに天才の爪の垢なのである。

  • [ 内容 ]
    大人気の『天才アラーキー写真ノ方法』に続く第二弾。
    展開されるのは最新「撮れたて」写真の数々。
    その撮影現場からの実況中継あり、現像が上がったところでのアラーキーによる解説ありという、特等席で聞くアラーキーの写真の話。
    ヴェネツィアでの大個展会場からこんぴら様、もちろん人妻エロス、そして話題の「日本人ノ顔」に最新の愛人まで、さまざまな写真を通じて語られるのはアラーキーの生きる哲学そのもの。
    ますます元気をもらえる一冊。

    [ 目次 ]
    第1章 撮影現場―人妻篇
    第2章 高崎―水上、小一時間の旅
    第3章 金刀比羅宮で、ちょっと酔いました
    第4章 ドイツの新聞のインタビューに応える
    第5章 ベニスでワークショップ
    第6章 撮影現場―SM嬢篇
    第7章 『小説ソウル』について語る
    第8章 天才だけが夢を撮れる
    第9章 大野一雄先生を撮らせていただきました
    第10章 沖縄で沖縄を語る時間
    第11章 本日も散歩日和
    第12章 「日本人ノ顔」を撮ります

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 「青春と読書」の連載に書き下ろしの文章を加えた一冊。
    撮影現場でのアラーキーの姿からインタビュー、写真についての情について、喋り言葉そのままに綴られている。

    ハッとすることが、多かった。
    この人は写真というものが好きで、真摯に向き合って、そのままを曝け出すだに緻密な作業を繰り返して、飾らない格好良さ、欲望、そういったものに縛られるでもなし、しかしずうっと写真を愛しているのだなあと感じた。
    禁欲的なスタイルやら芸術が格好良いだろうという現代の若者たちにダメッ!と諌める荒木経惟は、それだけの力を持っている。センチメンタルで力強い、格好良い人です。

  • 「写真の方法」と兄弟書ですね。
    「荒木さんにとってネコはどういう意味があるんでしょう?」
    という問いかけが面白かった。

  • 考えてもいい写真が撮れるわけじゃない.
    結局撮り続けないとわからない.

  • うふふって笑っちゃう

  • 立ち読みして購入。
    草間弥生の電動コケシ切断写真がお気に入り。
    バリバリの現役エロジィさんって感じで生きるエネルギーみたいなものに包まれまくってる人だなと改めて実感。

  • アラーキーの本を初めて買った。写真集以外で。不思議な1冊。

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著者プロフィール

写真家。1940年5月25日、東京都台東区三ノ輪生まれ。1964年『さっちん』で第1回太陽賞を受賞。1971年『センチメンタルな旅』(私家版)を出版。「天才アラーキー」「写狂人」「写狂老人」などを名乗り『愛しのチロ』(平凡社)、『センチメンタルな旅・冬の旅』(新潮社)、『人妻エロス』(双葉社)、『往生写集』(平凡社)、『顔』(KADOKAWA)など、現在までに500冊近い著書を刊行。

「2015年 『楽園は、モノクローム。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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