帝国アメリカと日本 武力依存の構造 (集英社新書)

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087202526

作品紹介・あらすじ

第二次大戦後から東西冷戦終了後も変わらず、アメリカ合衆国は東アジアを含む世界各地に軍を駐留させ、その基地や軍事施設は現在でも世界に八〇〇以上存在している。そして、朝鮮、ヴェトナム、湾岸、イラク等々、数々の戦争・軍事行動を起こしてきた。しかし、その強大な軍事力は、世界平和に寄与してきたといえるだろうか。帝国主義的な政策にもとづいたアメリカの武力行使は、テロ組織を根絶するどころか、むしろより深刻なテロの危険性を高めているのでは?日本は、アメリカの外交政策に追従していてよいのだろうか。東アジア通の国際政治学者として名高いチャルマーズ・ジョンソンが、武力依存のアメリカと米国依存の日本を鋭く分析し、世界平和や東アジアの安定の道を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 日米同盟にかかわる問題、いや、あるいは沖縄問題について考える上での一つの典礼本。書かれた年が2005年なのであれから状況も少し変わったが、しかし本質について変わった部分はあまりない。今後沖縄問題について書く際に、資料としては適しているだろう。特筆するような論があるというわけではなかった。

  • 自国を惜しげもなく批判できるあたりアメリカの民主主義の真骨頂をみた。

  • アメリカ人によるアメリカの帝国主義的な独善と軍国主義への批判
    健全である。

    そして、軍産複合体はね戦争の準備をするために、仮想敵国・冷戦構造の温存をし続けている。

    ■ 2001/2/9日本の水産高校の練習船えひめ丸が、アメリカの攻撃型原子力潜水艦グリーンヴィルに沈められた際に、グリーンヴィルは民間人16人を同乗させていたる目的は、海軍の活動への支援を募るめに、16人の金持ち民間人をもてなすことだった。
    潜水艦が海面に飛び出したとのときに制御装置には石油企業の重役がついていた。

  • [ 内容 ]
    軍事力依存のアメリカ、アメリカ依存の日本。
    米国の軍事力にいくら頼っても、世界平和は実現しない。
    逆にそうした外交政策が、テロなどの副産物(ブローバック)を生み出している。
    帝国化する米国、日米関係の問題点を著名な学者が鋭く分析。

    [ 目次 ]
    アメリカ軍国主義とブローバック―ペンタゴンに外交政策を委ねる代償
    三つの冷戦
    武力は過ちを犯す―東アジアにおけるアメリカ軍の影響

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    [ 参考となる書評 ]

  • 20060719

  • 難しくて読んでて疲れた。
    アメリカ人が書いたアメリカ批判のお話。

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著者プロフィール

チャルマーズ・ジョンソン(Chalmers Johnson)
1931年生まれ. カリフォルニア大学バークレー校でPh.D.(政治学)を取得. カリフォルニア大学サンディエゴ校教授, 日本政策研究所(Japan Policy Research Institute)所長などを務め, 2010年逝去. 専門は東アジアの政治. 主著:『帝国解体――アメリカ最後の選択』(岩波書店, 2012年), 『ゾルゲ事件とは何か』(岩波書店, 2013年), 『アメリカ帝国への報復』(集英社, 2000年), 『中国革命の源流――中国農民の成長と共産政権』(弘文堂新社, 1968年)など.

「2018年 『通産省と日本の奇跡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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