現代アート、超入門! (集英社新書 484F)

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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087204841

感想・レビュー・書評

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  • なるほど。現代アートはそうやって鑑賞するわけですね。
    意味不明だった現代アートが、少しわかるようになったかも。

  • ●図書館にて拝借

    ●現代アートとは
    大体1900年代からの美術をさす。
    第一次世界大戦をはじめとして、世相が芸術家たちに多大な影響を与える。
    はじめは大きく分けて2つの流れがあり、
    フォービズム:人間の感情・感覚・内面を追求(マティス/カンディンスキー
    キュビズム:存在の本質・法則を知性的に追求(ピカソ/モンドリアン
    これに少し遅れて、
    1920年頃はダダイズム:コンセプチュアルアート(デュシャン
    →1935年頃のシュルレアリズム:超現実主義へ続く(マルグリッド/ダリ
    1950年代は抽象表現主義:のちのちはインスタレーションへ(ロスコ
    1960年代はポップアート(アンディ・ウォーホール
    と枝葉を広げてゆく。

    ●「芸術(アート)」の定義とは
    初頭、カンディンスキーは「芸術は作家の内的感動を表すもの」と定義づける
    デュシャンがひっくり返した便器を「アート」として出した20年頃の定義は、「芸術は作家の考え方・コンセプト」だった。
    シュルレアリズムになると「芸術は作家や人々の深層心理」となる。つまり「自分でも気づいていないこと≠感動」、やはりくねくねと変遷している。
    50年代は、「芸術は啓蒙」物理的に大きかったり包み込むようなインスタレーションが流行る。
    60年代のポップアート以降は「これがアートかはあなた次第」ディッキーやダントーという学者も言っていること。

    ●現在のアート・これからのアート
    孤立化・孤独化・インプライベート・無言化
    自分だけの世界を掘り下げる傾向にある。

    ●感想
    アートの歴史がだいたいわかった。
    宗教画の頃とつなげると、実はアートって昔の方がコミュニケーション要素が強かったようですね。
    宗教画って、神との対話もしくは布教のToolだもの。(印象派とかはこの際とばします
    それがだんだん、意思を持ち、その意思を伝えようとするという要素が1950年代までは強く出ていると考える。
    しかし、ポップアート以降、段々と受身のコミュニケーションになり、今アートは無言化しようとしているのか!?
    デザインという分野にコミュニケーションを全て任せ、完全なる自らの感覚世界に埋没したら、アーティストってますます生き辛くなる。

    カンディンスキーのコンポジション?
    マティスの緑のすじのあるマティス夫人の肖像
    マルグリッドの光の帝国
    など、高校生の時に出会って好きだった作品に久々に会う。(本の中だけど

    マティス「私は物の特色を強調し、その結果、物の魅力を失う危険が生じても、たじろがない」に賛成。
    絵を描くときは、肌色の奥に何色が潜んでいるのか、透明な水の色をじっくり見ると何色が混ざり合っているのか
    そんなことを考え感じ見極めて描くように、と教わった。

    入門書だけど、自分の現代アートに対する理解を交通整理してくれたので★4つ

  • もう少しお勉強部分が欲しかった。

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