- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087210194
作品紹介・あらすじ
原発ゼロを強く訴え、「トモダチ基金」設立に奔走した小泉。表舞台から退いたはずなのに、なぜそのような活動を続けるのか。過去を振り返りながら、「決断のとき」に貫いてきたものを問う。初の回顧録。
感想・レビュー・書評
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小泉さんはよい。
内容には全く関係ないが、時を同じくしてアメリカの相手方であったブッシュ大統領の回想録も「決断の時」というタイトルである。まさか示し合わせたわけではなかろうが、偶然の一致にしては出来過ぎのような気もする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いろいろな見方があると思うが、振り返ってみると小泉総理は決断力のある頼れる総理だったと思う。クセは強いが人間味があって面白い人物だということがよく分かる本だった。一度会って話をしてみたいなあ。
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未だにこういった本が出るのは、
やはり魅力的な人だからなのだと思う。 -
小泉元総理がなぜ反原発を訴えるようになったのか。なぜ2014年の都知事選で細川元総理を応援したのか。小泉さんは政界を引退しても信念を貫く人なんだと改めて感じた。
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つまんない
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【飄々とした博打打ち】郵政民営化等の政策を果断に実施に移し,近年は原発に反対する姿勢を見せている小泉純一郎元首相へのインタビューを収めた作品。著者は,オーストラリア国立大学客員研究員を務め,現在はフリーライターとして活動する常井健一。
小泉純一郎という人物の背骨が那辺にあるかを知る上で大変に貴重な作品。首相在任時の政策への評価には毀誉褒貶が付きまといますが,いったいどういう考え方を持って首相を務めていたかを捉える上でとても勉強になりました。
〜オレは現実を直視しないことに憤りを感じているんだ。現実を直視すること,それが政治では一番大事なんだ〜
郵政解散の際の演説前のエピソードには驚かされました☆5つ -
かつての首相で現在は反原発運動の活動をする小泉純一郎氏の動向を追ったもの。
反原発運動はともかく、小泉純一郎の伝記として面白かった。 -
決断の時
小泉純一郎
このアメリカの話は知らなかったので驚いた。放射線の影響なのか正直分からないが、本書を読む限りそう考えるのが自然のような気がした。
だからといって原発がダメだとは思わないが、メーカーとしては福島の事故を直視し、何があったのかどうするべきか、原子力とどう向き合うかを徹底的に話し合う必要があるのではと思った。
福島の震災時、事故対応で協力してくれたアメリカの軍人に健康被害が出ているという話を聞きつけ、現場でヒアリングを行った小泉元首相が、自らの原発反対の立ち位置は置いておいて資金集めに奔走し彼らの支援に回った。
この話を中心に小泉さんにまつわる話を書いている。
◯アメリカでの原発訴訟
・福島震災後、太平洋にいたロナルドレーガンが援助のため福島に向かった。その際メルトダウンで発生した放射能プルーム(雲)のしたに入ったとされている。沢山の健康被害が出て訴訟が起きている。
・政府を訴えない由の誓約書にサインさせられているので、メーカーを訴えている。GEは欠陥があるとわかって輸出していた?
◯小泉政権時代
・根回しせずトップダウンで実行できたのは、アメリカという後ろ盾がいたから(ブッシュとの蜜月関係)。意思がはっきりしてればアメリカは日本の意向を尊重してくれる。
◯小泉の行動原理
「無信不立」信なくば立たず
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脱原発、トモダチ作戦に関わった米兵の訪問などについて本人の言葉で書かれている。
日中友好をかかげるが、日本の総理として靖国参拝をする必要があるという立場。それ以降は参拝していない。
論語 過ちでは改むるに憚ることなかれ
平成は中国の古典、史記から。
ストレス解消法は新しいストレス
信なくばたたず -
政界引退後、脱原発で久々に表舞台に出てくることが多くなった小泉純一郎を常井健一が取材したものをまとめたものです。政治家として歩んだ道を振り返り、現在の活動の中心です脱原発とその考えに至ることになったトモダチ作戦の後遺症に悩む米兵への支援についてまとめられています。インタビューをまとめたものです。興味深い内容なのですが、短い時間で断片的にインタビューをしているようなので、話の時系列がバラバラで、文字起こしの際にある程度直してもらえると読みやすかったかなと感じました。