大学はもう死んでいる? トップユニバーシティーからの問題提起 (集英社新書)
- 集英社 (2020年1月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087211061
感想・レビュー・書評
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いちおうプロの大学職員だと思ってるので、このタイトルに食指は動かない。むしろ副題には嫌悪感を抱く。それでも購入したのはやはり、苅谷×吉見両先生への“信頼感”だと思う。オックスフォード内で行われた対談は、若干拡散気味だが、どんどん読み込めた。
「もう死んでいる?」としながら、基本的に楽観な内容に共感し、「大学が遊びに満ちた結界(p279)」であり続けられるよう行動しようと思った。 -
トップユニバーシティからの問題提起❗️
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大学とは、大学の本質とは何か?
日本と欧米、ハーバード・オックスフォード・東大の違い
について、2人の教授が鼎談する内容。
知の追求とは何かがちょっとわかる気がします。 -
エモーショナルな部分を含む知の交流、人と人との出会いが、教育や学問の根底にはある。それが魅力的なのは「楽しい」からだ。
あれだけロジカルな苅谷さんが、最後、「楽しい」という感情で結論づけてしまうあたりが良かった。 -
●そもそも大学は近代国家より先に存在していて、近代国家を建設するにあたり、大学が養成してきた人たちが大きな役割を果たしてきました。イギリスでは大学は、社会から信頼され、敬意を払われている存在。
●会社がOJTするから、大学では専門教育は必要ない。求めるのは、学習能力と、先輩後輩関係で従順になれるか。挨拶、忍耐力で、大学で学んだ専門知識ではない。
●大学数は当初200から800くらいに増えて、学部の種類がここ20年で97種が五倍に増えた。 -
東2法経図・6F開架:377.21A/Ka67d//K
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大学教育の在り方を東大とオックスフォード大の教員が対話を通して考察する。特に、大学は学生の何を育てるところなのか?という話と、文系学問の価値についての話が印象深く、示唆的だった。