大学はもう死んでいる? トップユニバーシティーからの問題提起 (集英社新書)

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087211061

感想・レビュー・書評

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  • いちおうプロの大学職員だと思ってるので、このタイトルに食指は動かない。むしろ副題には嫌悪感を抱く。それでも購入したのはやはり、苅谷×吉見両先生への“信頼感”だと思う。オックスフォード内で行われた対談は、若干拡散気味だが、どんどん読み込めた。
    「もう死んでいる?」としながら、基本的に楽観な内容に共感し、「大学が遊びに満ちた結界(p279)」であり続けられるよう行動しようと思った。

  • 苅谷剛彦さんと吉見俊哉さんの対談形式の本。
    教授や大学運営の立場から割と書かれていて、オックスフォードとハーバードで教鞭をとった経験から、日本国内の大学状況を比較して課題を論じあっていた。

    全体としては日本の大学は経済ナショナリズムの延長にあって大学とは何か、という理念の部分が欠けている、というようなことを言っていたと思う。
    大学制度や組織だけを変えようとしても解決できない課題だと思った。

  • トップユニバーシティからの問題提起❗️

  • 大学とは、大学の本質とは何か?
    日本と欧米、ハーバード・オックスフォード・東大の違い
    について、2人の教授が鼎談する内容。
    知の追求とは何かがちょっとわかる気がします。

  • エモーショナルな部分を含む知の交流、人と人との出会いが、教育や学問の根底にはある。それが魅力的なのは「楽しい」からだ。


    あれだけロジカルな苅谷さんが、最後、「楽しい」という感情で結論づけてしまうあたりが良かった。

  • ●そもそも大学は近代国家より先に存在していて、近代国家を建設するにあたり、大学が養成してきた人たちが大きな役割を果たしてきました。イギリスでは大学は、社会から信頼され、敬意を払われている存在。
    ●会社がOJTするから、大学では専門教育は必要ない。求めるのは、学習能力と、先輩後輩関係で従順になれるか。挨拶、忍耐力で、大学で学んだ専門知識ではない。
    ●大学数は当初200から800くらいに増えて、学部の種類がここ20年で97種が五倍に増えた。

  • 東2法経図・6F開架:377.21A/Ka67d//K

  • 大学教育の在り方を東大とオックスフォード大の教員が対話を通して考察する。特に、大学は学生の何を育てるところなのか?という話と、文系学問の価値についての話が印象深く、示唆的だった。

  • 2020/1/22 喜久屋書店北神戸店で購入。
    2020/1/27〜1/30

    読む順リストを大幅に飛ばして読む。
    東大とオクスフォード大の教授お二人による対談形式で日本の大学と欧米の大学についての分析と批評が繰り広げられる。欧米がすべて良いわけではないが、文科省主導の日本の大学改革が良い方向に向かっていないのは明らかで、そのあたりの現状分析は鋭い。また、分析するだけでなく、対策なども議論されており、非常に優れた内容。順番を飛ばして読んだ価値があった。

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著者プロフィール

オックスフォード大学教授

「2023年 『新・教育の社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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