いやよいやよも旅のうち (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087441062

感想・レビュー・書評

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  • 北大路公子『いやよいやよも旅のうち』集英社文庫。

    商業路線を狙ったような旅行エッセイ。『枕もとに靴 ああ無情の泥酔日記』『生きていてもいいかしら日記』など初期の北大路公子のエッセイは計算も無く、純粋に面白かったが、最近はあざとさとネガティブ思考が鼻につく。椎名誠の昭和軽薄体を真似た文章に、使い古されたネタの繰り返しに飽き飽きしてしまう。

    日本全国1道5県を手下を従え大名旅行して、不平不満を書き連ねたエッセイ。

    読むに値せず。

    本体価格660円

  • 他の方のレビューを読ませてもらって、本当に1冊の本を読んでも、受け止め方は十人十色だなと思った

    最近俳句関連の本をたくさん読んでいて、古今のメイクに触れ、17音に込められた奥深い思いに感じ入っているせいか、ふざけた文体やジョークも全くおもしろいとは感じられず、あまりにしようもなくて、最後まで読む気になれず途中でやめてしまった

  • たまらん。この描き口。
    もう旅行がいやで嫌で嫌で嫌で。っていう著者が、本書くから仕方ねーから行くか。
    って重ーい腰をひきづって歩く観光地。笑笑

    富士急ハイランドの下りなんかは、もう吹き出して笑ってしまうほどでした。

    死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ、帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい。笑笑のオンパレード。

    編集者のお姉さんもなかなか無茶やらせるあたりがまた、面白いし。この二人の温度差が半端ない。

    とにかく。家でビール飲んで寝たい。原稿書かないでお金がもらいたい。その一心でひたすら嫌な旅を嫌々ながら続ける著者のひたすらはみ出る心の声が普通の旅行紀行では味わえない、旅行嫌いならではの呪詛が読ませてくれます!!!!!笑笑

    観光地のあるある意味不明にも沢山のツッコミ。笑笑これも見てて笑えます!!!!旅行好きはただ楽しくてなんとも思わないけど、冷静に考えたら意味不明だよな。とか。笑笑!!!!!!

    そのひたむきな思い。読んでみる価値あり!

  • 出無精者の味方、北大路公子。
    出無精者の代表、北大路公子。
    出無精者の代弁者、北大路公子。
    出無精者の広告塔、北大路公子。
    出無精な気持ちを正当化したい人、必読です。

    ここまでゴネても企画(約束)は違えられない、あきらめよ。身を捨ててこそ浮かぶ瀬がある。という結論にはなりますが、味わうべきはゴネの壮大さです。
    言うならここまで言ってみたいもんだと思わせるゴネ方が、著者の真骨頂だと思います。

  • 私も旅はしたくないが、赤福本店にはちょっと行ってみたい気もする。

  • いやいや連れて行かれる旅日記。
    したくない事ばかりさせられるけれど、読んでいて大笑いしました。
    とても魅力的な旅の数々。まだまだ続きが読みたいです。

  • ぐうたらしたいのに連れ出される面白おばさんのつぶやき。旅レポを期待してはいけない。
    声出して笑った。清々しい。

  • 腰が重すぎる作家、北大路公子さんが、担当編集者の元祖K嬢に引きずられるようにして色々な場所を旅し、体験するのですが、なかなか謎な行き先チョイスと行程でした(元祖K嬢が考えた「いやよ旅」?)。
    埴輪づくりなどはまだいいとして、犬ぞり、富士の洞窟探検・・・バラエティ番組の芸人並みに過酷。こんぴらさん(の階段)やシュノーケリングもハードだし。

    それにしても、キミコさんの往生際の悪さよ。読み手としては、エッセイが面白くなるからいいんだけど(笑)。

  • 元祖K嬢のキャラクターの良さが光りすぎた一冊。もちろん、北小路さんも相変わらず素晴らしいし、同行する誰かもとてもいい人達なのですが。北大路さんのまわりには良い人、もとい、面白い人が集まるのが羨ましいです♪そこまで?という出不精にもすっかりなれて、今回はあちこちで「いやいや」と言いながらも楽しんでいる様子がとても羨ましかった。

  • 知らない土地でいきなり自転車?しかも電動?毎度笑わせてくれてありがとうございます。

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著者プロフィール

1960年代、北海道札幌市生まれ。文筆家。2005年、ネットの公開日記をまとめた『枕もとに靴――ああ無情の泥酔日記』で寿郎社からデビュー。著書に『最後のおでん――続・ああ無情の泥酔日記』『ぐうたら旅日記――恐山・知床をゆく』(以上、寿郎社)、『生きていてもいいかしら日記』『頭の中身が漏れ出る日々』『すべて忘れて生きていく』『私のことはほっといてください』(以上、PHP文芸文庫)、『ロスねこ日記』(小学館)、『いやよいやよも旅のうち』『石の裏にも三年』『晴れても雪でも』(以上、集英社文庫)など。

「2020年 『ハッピーライフ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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