- Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087443523
作品紹介・あらすじ
少女よ、長い夜を戦い抜け!
〈梟〉の一族は眠らない。たとえ最後のひとりになっても――。
サイエンス×忍者アクションエンターテインメント
「異なる存在をただ認めるだけで、生きる喜びが広がることもあるのだと、本書は史奈の姿を通して見せてくれるのだ」
北大路公子さん推薦!
の一族――。誰ともなくそう呼びならわされた人々には秘密があった。限界集落で身を隠すように生活している彼らは眠らないことに加えて、生まれつき常人離れした身体能力を持っているのだ。それゆえに歴史の影で大きな役割を果たし続けてきたのだった。
榊史奈は一族の末裔中、唯一の十代として期待を一身に背負いながらも、平和に暮らしていた。集落が何者かにより襲撃され、一名が死亡し、その他全員が彼女を残して消えてしまうまでは……。
敵の目的とは一体何なのか。単身で逃亡生活に追いやられた史奈は、一族の生存を信じて、また己のルーツに関する真実を知るため、戦い続ける。
なぜ一族は外の人間とは距離を置くのか?
奇病・シラカミが発病する者としないものの差は何か?
なぜ里を守らねばならないのか?
母と父は一体どこで何をしているのか?
そして、なぜ、こんなにも孤独なのか――?
は、死を恐れない。
【著者略歴】
福田和代(ふくだ・かずよ)
一九六七年神戸市生まれ。神戸大学工学部卒業後、システムエンジニアとなる。二〇〇七年、航空謀略サスペンス『ヴィズ・ゼロ』でデビュー。大藪春彦賞候補となったクライシス小説『ハイ・アラート』、テレビドラマ化され話題となった『怪物』など、緻密な取材に裏付けされた、骨太でリーダビリティ溢れる作品を次々に上梓。「航空自衛隊航空中央音楽隊ノート」シリーズ、『緑衣のメトセラ』、『星星の火』、『黄金の代償』、『堕天使たちの夜会』など著書多数。
感想・レビュー・書評
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酷くおどろおどろしい前時代的な描写から始まって、でもちゃんと現代の姿として納得できる流れ。
手に取って、さらさらと一気に読みました。面白かった。ついこの間、親の世代(終戦前後世代)にとって、その親の生きた江戸はいまよりずっと身近だったのだと思うことがあったばかりで村のありかたもとてもありそうなことだと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
24
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読み始めたら止まらない!
わずか7日間の物語
サイエンス✖️忍者アクションエンターテイメント
とある
滋賀の山間に暮らす、ふくろう、と呼ばれる人々。
忍者の末裔とされる村が、ある夜襲撃に遭い、1人残された16歳の高校生少女が、持てる力を全て使い戦う。彼等は眠らないのだ。
解説によれば作者の福田和代さんは実に多くのジャンルを書く作家さんだとか。
多くのジャンル小説の名手といえば宮部みゆきさん!
福田和代さんを「現代のエンタテインメント小説界きっての剛腕の持ち主」と評している。
はじめのシーンからワクワク、あっと言う間にその世界に入り込んでしまう。
とにかく面白くてとまらない! -
今度も初読みの作者さん。
フォローしている方々のレビューに惹かれて買ってきたが、皆さんのお陰で今まで知らなかった作者さんに会えるのはありがたい。
この本もとても面白かった。
冒頭、滋賀の山里の集落が襲われ、いきなり巻き込まれ型逃亡劇が始まる。この“いきなり”“巻き込まれ”で話が動きだすというのがいいねえ。
そこからは、当事者だけでなく警察や記者も入り乱れ、敵味方の見分けもつかない中、〈梟〉の一族という特殊な集団の中で育ったとはいえ普通の高校生だった主人公・史奈が見聞き体験することに一緒に翻弄される。
真相に近づいていけば、今度はその一族が持つ特異な体質に対する遺伝情報を巡るサイエンスミステリーの体。
怪しげな研究所や警備会社が跋扈して、睡眠のメカニズムが語られたり、〈カクレ〉や〈シラカミ〉が現れたり、ここでもまた何が正解か分からず、話の行き先を図りかねる展開に惹き込まれる。
最後は再び山里での忍者もものかわのアクション劇。
滋賀県に住んでいたことがあるが「河内風穴」のことは全く聞いたことがなかった。ネットで写真を見ただけだが確かにそれらしく凄そうなところだなあ。
一族の持つ身体能力が出し尽くされたようには見えなかったのがやや不満だが、最後まで次から次へと楽しむことは出来た。
読み終えて見れば、普通の高校生だった史奈が一族をまとめる統領になるまでの成長譚になっていて、終章の儀式の場面はなかなかに厳か。
いったん収束を見た話だが、史奈の偽物の正体やお堂の中の書物の読み解きなどまだまだ奥は深そうで、続きが楽しみ。-
マメムさん
こんばんは。お久しぶりにコメントいただけて嬉しいです。
この本もマメムさんの「梟の胎動」のレビューを読んで惹かれるところがあ...マメムさん
こんばんは。お久しぶりにコメントいただけて嬉しいです。
この本もマメムさんの「梟の胎動」のレビューを読んで惹かれるところがあり、そこに『前作の「梟の一族」を読了しておくことを推奨します』とあったので、こちらから手にしたところです。
この本のレビューにも『読了を前に続編「梟の胎動」を早々に買い、発売予定の「梟の好敵手」まで購入予約してしまうほど』と書かれてありましたが、そのお気持ちよく分かりました。
私も早速「梟の胎動」を手に入れたいと思います。2024/01/13 -
ニセ人事課長さん、こちらこそお返事ありがとうございます。
レビューを参考にして頂き、ありがとうございます^_^
ただ本作と続編の『胎動』『...ニセ人事課長さん、こちらこそお返事ありがとうございます。
レビューを参考にして頂き、ありがとうございます^_^
ただ本作と続編の『胎動』『好敵手』は印象が異なるかも知れませんので、番外編?外伝?のような作品だと受け止めるのが良いと思います(^_^;)2024/01/13 -
マメムさん、おはようございます。
ご助言ありがとうございます。了解です!
今年も宜しくお願いします。マメムさん、おはようございます。
ご助言ありがとうございます。了解です!
今年も宜しくお願いします。2024/01/14
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なんか展開が遅いのは「私おばあちゃんっ子だから礼儀正しく心優しくて何でもそつなくこなせちゃうの〜」感を出したいがためのエピソードが毎度挟まれているからではないかと思ったらもう読むのがしんどいです。
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梟の一族の特性は単純に人生において、知識を得られる可能性が増えると言う点でとても羨ましいです。
また、野生で生きるにはデメリットになる部分を、何故DNAが受け継いでいるのか興味を持ちました。
「ひとつずつ、新しくしていこう。」 -
非常に面白かったです。
梟の一族の里をなにものかに突如襲撃され、家々は焼かれ里の人たちは行方不明に。
祖母の言い付けで身をひそめ、ただ1人難を逃れた榊史奈が消えた里の人たちを探しにゆく。
ストーリーのテンポの良さと、視点の切り替わりでわかる事実と新たな疑惑に、読む手を止められず一気読みしました。
梟が常人でない一族なんだけど、その梟の資質もあろうが、若干16歳の史奈をあれだけの人物に育てた祖母がすごい。-
ひろさん、読みたいと思った時に読むのが良いですよ^_^
読書って、そういう楽しみ方が魅力ですので♪ひろさん、読みたいと思った時に読むのが良いですよ^_^
読書って、そういう楽しみ方が魅力ですので♪2023/11/09 -
マメムさん、言われるとおりです。しかしジェノサイドは気になっている&おすすめとあらば絶対に読破します。ありがとうです♪マメムさん、言われるとおりです。しかしジェノサイドは気になっている&おすすめとあらば絶対に読破します。ありがとうです♪2023/11/09
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2023/11/09
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