- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087443745
作品紹介・あらすじ
若い娘が大先生を訪ねてきて、隠し子騒動が勃発! 大先生は娘の住む沖縄へ。心と体の病に真摯に向き合う医師の下町人情物語。
感想・レビュー・書評
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池永陽『下町やぶさか診療所 沖縄から来た娘』集英社文庫。
シリーズ第3弾。東京の浅草にある診療所を舞台にした下町人情物語。
今回は浅草を飛び出し、沖縄が主な舞台になる。雨降って地固まる。そんな物語。
ある日、麟太郎の元に若い娘が訪ねて来る。沖縄から来た娘は麟太郎が父親だと言う。身に覚えがあるような無いような麟太郎は真実を求め、娘と共に沖縄へ。
本体価格740円
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私おじさんを好きになるかもしれない。はずるいよ、思い込ませるよね。麟太郎しか思えないって。でも実は比嘉先生で、もう既に一緒に暮らしてもいるし、生まれた時から馴染んでるし、問題Zero。節子の登場がラストで謎めいて、御嶽が舞台で、沖縄の歴史も見れて、3度の沖縄の舞台に、麻世の新しい出会いが深いです。古武術が確かに存在して、起こりと崩しと短い2人の会話に非常に惹きつける。麻世の強さの物差しにもなってて、単なる格闘技の強さじゃない。本物、アメリカ人に勝った腕相撲の解説も最高だった。麟太郎と麻世はずっと一緒がいい
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続きはもう読まなくてイイかな…
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20240330
自分の子かもしれないってなったら、居ても立っても居られない気がする。。
ハンセン病について無知だったけど、
本当に恐ろしいことが過去にあったことを知るきっかけになった。
と同時に、自分ごととして捉えていなかった自分に反省。
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R5/11/18
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麟太郎に恋のライバルが!(・・;)そして隠し子?(←これが沖縄から来た娘ね)沖縄へ行ったり来たりのドタバタにハンセン病の問題が絡んで…(゚A゚;)でも最後は麻世の大活躍以外はサクッと終わったな(・_・)早く言ってよ~(--;)な気分だけれども日常が戻って良かった(^^)
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シリーズ第三弾。
東京の下町に加え、琉球の風を感じられる。
舞台は東京と琉球を、
物語もその間を行ったり来たりする。
そんなメインストーリーの傍らで、
サブストーリーが展開する。
果たして、この物語に必要だろうか。
そんな思いにもとらわれるが、
僕が気になったのは
むしろそのサブストーリーの方だ。
飲食店のやり手ママの処世術。
自らの美貌を頼りに、
近寄って来る男たちを手玉に取る。
お金大好きで、男たちを顔や性格より、
資産や稼ぎで判断する。
金持ちには分かりやすく媚びる。
資産があれば、結婚を匂わす。
根っからの悪人かといえば、
ただただお金を信じているだけで、
純粋とも言える。
お金の苦労をしてきたからこそ、
その重要性を知っている。
だから優先順位一位はお金。
お金があると心もついてくる。
それがどうやら嘘ではなさそうで・・・
見ようによっては、誠実で嘘のない人ともいえる。
こうした女性をどう見たらいいのか。
どこか可愛らしさを感じてもしまう一方で、
愛とか想いとかを踏みにじられている気にもなる。
ティーンとは違う、男女のやり取り。
生臭さは情念や性だけかと思いきや、
そこにはお金も絡むのか。
うーん、勉強になる。