下町やぶさか診療所 沖縄から来た娘 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 131
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087443745

作品紹介・あらすじ

若い娘が大先生を訪ねてきて、隠し子騒動が勃発! 大先生は娘の住む沖縄へ。心と体の病に真摯に向き合う医師の下町人情物語。

感想・レビュー・書評

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  • 池永陽『下町やぶさか診療所 沖縄から来た娘』集英社文庫。

    シリーズ第3弾。東京の浅草にある診療所を舞台にした下町人情物語。

    今回は浅草を飛び出し、沖縄が主な舞台になる。雨降って地固まる。そんな物語。

    ある日、麟太郎の元に若い娘が訪ねて来る。沖縄から来た娘は麟太郎が父親だと言う。身に覚えがあるような無いような麟太郎は真実を求め、娘と共に沖縄へ。

    本体価格740円
    ★★★

  • 私おじさんを好きになるかもしれない。はずるいよ、思い込ませるよね。麟太郎しか思えないって。でも実は比嘉先生で、もう既に一緒に暮らしてもいるし、生まれた時から馴染んでるし、問題Zero。節子の登場がラストで謎めいて、御嶽が舞台で、沖縄の歴史も見れて、3度の沖縄の舞台に、麻世の新しい出会いが深いです。古武術が確かに存在して、起こりと崩しと短い2人の会話に非常に惹きつける。麻世の強さの物差しにもなってて、単なる格闘技の強さじゃない。本物、アメリカ人に勝った腕相撲の解説も最高だった。麟太郎と麻世はずっと一緒がいい

  • 続きはもう読まなくてイイかな…


  • 20240330
    自分の子かもしれないってなったら、居ても立っても居られない気がする。。

    ハンセン病について無知だったけど、
    本当に恐ろしいことが過去にあったことを知るきっかけになった。
    と同時に、自分ごととして捉えていなかった自分に反省。

  • R5/11/18

  • 麟太郎に恋のライバルが!(・・;)そして隠し子?(←これが沖縄から来た娘ね)沖縄へ行ったり来たりのドタバタにハンセン病の問題が絡んで…(゚A゚;)でも最後は麻世の大活躍以外はサクッと終わったな(・_・)早く言ってよ~(--;)な気分だけれども日常が戻って良かった(^^)

  • シリーズ第三弾。
    東京の下町に加え、琉球の風を感じられる。
    舞台は東京と琉球を、
    物語もその間を行ったり来たりする。
    そんなメインストーリーの傍らで、
    サブストーリーが展開する。
    果たして、この物語に必要だろうか。
    そんな思いにもとらわれるが、
    僕が気になったのは
    むしろそのサブストーリーの方だ。

    飲食店のやり手ママの処世術。
    自らの美貌を頼りに、
    近寄って来る男たちを手玉に取る。
    お金大好きで、男たちを顔や性格より、
    資産や稼ぎで判断する。
    金持ちには分かりやすく媚びる。
    資産があれば、結婚を匂わす。
    根っからの悪人かといえば、
    ただただお金を信じているだけで、
    純粋とも言える。

    お金の苦労をしてきたからこそ、
    その重要性を知っている。
    だから優先順位一位はお金。
    お金があると心もついてくる。
    それがどうやら嘘ではなさそうで・・・
    見ようによっては、誠実で嘘のない人ともいえる。
    こうした女性をどう見たらいいのか。
    どこか可愛らしさを感じてもしまう一方で、
    愛とか想いとかを踏みにじられている気にもなる。

    ティーンとは違う、男女のやり取り。
    生臭さは情念や性だけかと思いきや、
    そこにはお金も絡むのか。
    うーん、勉強になる。

  •  テンポよく、楽しく読了しました。池永陽「沖縄から来た娘」、下町やぶさか診療所シリーズ№3、2022.4発行。やぶさか診療所の医師、大先生と呼ばれている真野麟太郎を主人公にした物語。看護師八重子、息子で大学病院の医師潤一、居候している元ヤンキーで武術師の沢木麻世17歳。今回は、麟太郎の娘かもしれない比嘉美咲18歳が沖縄から上京。この物語をピリッと引き締めてるのは、喧嘩に滅法強く美人でぶっきらぼうな麻世だと思います。

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著者プロフィール

1998 年「走るジイサン」で第11 回小説すばる新人賞受賞。2002 年「コンビニ・ララバイ」で注目を集める。06 年「雲を斬る」で第12 回中山義秀文学賞受賞。その他著書多数。

「2021年 『おっさんたちの黄昏商店街 それぞれの恋路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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